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  1. コラム
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沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム

沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム
日々の暮らしの中で、ちょっと気づいたこと、ほっと一息つけるようなことがらをコラムとしてまとめました。
あなたの「お役立ち」になるかどうか、心許ないですが、興味を持った「カテゴリー」から読んでみてくださいね。

カテゴリーごとに選べます。
選択
詩の世界
2017/10/18
人生における課題を考える〜木村恭子の詩「十二月の家」〜  

急に朝夕が寒くなりましたね。

10月なのに11月の気温だそうです。

…だんだんと、四季折々、ではなく、「夏」と「冬」しかないような気がしています。

「いい季節」がとても短いような。

 

今朝は、なんとも不思議なイマジネーションが発揮される詩を。

「読書への誘い」の第59号で紹介したものです。

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教育
2017/10/17
人は「使い捨て」されてはならない〜教員の長時間勤務の改善を〜  
昨日(2017年10月16日)付の毎日新聞の社説に、「教員の長時間勤務改善  必要な仕事の絞り込みを」と題した文章が載っていました。
「教員の仕事」とされるものが、雑多に広がっていて、「本来の仕事である『授業』に専念できない環境になっていることが問題である」ことが、やっと取り上げられるようになってきた、とちょっと感慨深く思いました。
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絵本の世界
2017/10/15
子分のように従える〜きたやまようこ作『ゆうたとさんぽする』〜  
「ゆうたくんちのいばりいぬ」シリーズの2冊目です。
あかね書房から1988年に初版が出ています。
今度は黄色い表紙ですが、1冊目と同じくにらんでいます。



やっぱり、犬から始まって。…名前は「じんぺい」だったか。



で、両者の比較が始まります。

「おまえ ぱんつ はく。おれ なにもはかない。」
「おまえ しゃつ きる。 おれ なにも きない。
   おまえ くつした はく。 おれ なにも はかない。
   おまえ ずぼん はく。 おれ なにも はかない。
   おまえ ぼうし かぶる。 おれ なにも かぶらない。
   おまえ くつ はく。 おれ なにも はかない。」
    



あらあら。パンツから、始まって靴まで履いたのは、散歩のためだったのね。
でも、じんぺいが勝手に「おれ さんぽに いく」って。ゆうたは、どうするの?


「おまえ ついてくる。」
…そうか、ゆうたはじんぺいに引かれていくのね。
主導権はじんぺいにある。

ゆうたは子分、ということですか。

パンツをはき、シャツを着、靴下を履き、ズボン履いて、帽子をかぶり、靴を履く。
ちょっと、幼児の「しつけ絵本」的な要素もありますね。
お外に行く時には、こんな風にして準備するんだよ、みたいな。

うちの杏樹(アンジー)も、曲がり角でこんな風にグイッとリードを引っ張ることあります。
こっちに行きたいんだけど、と。
たいていは、そうですか、と引っ張られてあげるんだけど、時折、ダメ、今日は帰るの!と私が引っ張り直すこともあります。
そうすると、ちょっと前足で踏ん張って頑張りますが、私の顔を見て意志が強いことを読み取ると、すぐ諦めます。
…そっか〜ダメなんだね、って感じで。
アンジーの顔のすぐ横に、テロップが出ている気がする時あります。

ちょっとでも、私の方が、まあいいか…的な気持ちになると、それを読み取って、グイッと引っ張ります。
その辺の「ニュアンス」を嗅ぎ取るのは、とても鋭い。

ゆうたくんも、じんぺいに引っ張られてお散歩に行くんだね。
あ、だから、タイトルも「(おれが)ゆうたとさんぽする」なんですね。
…なんだ、主語がじんぺいだったんだ、と今更ながらに気がついたのでした。




詩の世界
2017/10/14
職場のいじめに立ち向かう〜長谷川康夫の詩「ちがう人間ですよ」〜  
今朝は、ちょっと え?!  と思うようなキビシイ詩を。
なんだか、人間関係に一線引かれているような感じもするものです。
「読書への誘い」第58号で紹介しています。
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絵本の世界
2017/10/12
立場を逆にしてみたら…〜『ゆうたはともだち』(ゆうたくんちのいばりいぬ1)きたやまようこ作〜  
今回は、ちょっとこれは子ども向けじゃないなあと思える絵本を。
「ゆうたくんちのいばりいぬ」シリーズ3冊のうちの最初のものです。
奥付を見ると1988年初版発行となっています。
…これは、奈良県立平城高校に勤めていた頃に買ったものですね。
多分、「国語表現」の授業で絵本制作させた時に、いろんな絵本を紹介するのに使ったような気がします。

表紙は、お目々がブルーの、シベリアンハスキーかな? と思わせる犬が、こちらをにらんでいます。
ちょっと、おっかなそう。

まず、ページを繰ると、出だしがこんなふうです。


「おれ いぬ。」
おお〜。…まあ、そうですね。そして、やっぱりにらんでいるとしか思えない。続いて、


「おまえ にんげん。」
おまえ、ですか。「ご主人」ではなく。
こんなふうに、「おれ」と「おまえ」の対比でしばらく進みます。

「おまえ わらう。/ おれ しっぽ ふる。」
「おまえ てで かく。/ おれ あしで かく。」
「おまえ なでる。/ おれ なめる。」
「おまえ たたく。/おれ かむ。」

そして、

「おまえ すぐ なく。/ おれ がまんする。」
と、ちょっと「おれ」のエラさが示されて。
(おしっこするとき)「おれ あし あげる/ おまえ あげない。」


「おまえ なんでも すぐに きく。/ おれ じぶんで かんがえる。」
と、またもや「おれ」の方がエライみたいで。
でもね、こんな面もあるんだよ。
「おまえ ほんが すき。/ おれ ほねが すき。」


「おれと おまえ ぜんぜんちがう。
   だけど すき。
   だから ともだち。」

…全くもって、「おれ」の名前も「おまえ」の名前も出てきませんでした。
タイトルから子どもの名前は「ゆうた」ってわかるけど。
「おれ」の名前は? …なんだか、聞いたら「おれはおれだ」と叱られそうな勢いですね。
さすがは「いばりいぬ」。…なんか、立場が逆転しているような気もするけど。

昔、大阪教育大学教授で、幼児言語を研究されていた早川勝廣先生の月1回の教材研究の会にこの本を持っていったら、「だけど」という逆接に引っ掛かりを感じられたようでした。

「全然違う、だけど、って言うからいかんのやなあ。全然違う、だから、って言わんと。」

「だけど」だったら、違うことが好きになれない前提になっていることになる、というご指摘だったのです。
「だから」だと、違うことがあたりまえで、違うからこそ好きになる、そういう風通しの良さが日本社会には必要ではないのか、ということなのでした。
当時、長く差別問題に取り組まれていらっしゃったからこその視点だなと思い、それで今も記憶しているんだと思います。

久しぶりにこの絵本を開いて、そんな遠い記憶が蘇ってきました。

追記:全3冊と思っていたら、全11巻のシリーズでした。…知らなかった…そんなに増えてたのね。
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