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アーサー・ビナードの詩「へそくり」

2017/07/24
アーサー・ビナードの詩「へそくり」
2012年12月22日、アーサー・ビナードさんが広島に来て、講演をされた時に買った詩集『ゴミの日』から、「へそくり」という詩を。


         「へそくり」      アーサー・ビナード

  あなたがした
  ちいさないやなこと
  あなたがおとして
  きづいてもいない
  くらいちいさな
  ゆるせないことの
  いちもんいちもんを
  そっとこころの
  からくりばこに
  しまっておこう
  わたしがこころの
  むいちもんになった
  ときのために
                     (詩集『ゴミの日』2008年7月初版 理想社)


「こころのむいちもん」ってなんだろう? …心に余裕がない時? 心に余裕がなくて、相手の言動が、許せない!と思う時?   …そうかもしれない。

私の「こころのむいちもん」は、どういった時に生じるか。
母の「被害者」に立っての物言いを聞いた時。
私は可哀想。私はなぜ責められなければならないの? そういって、自分の言動を棚の上に上げて、小さな子どもになる時。

私はつい、母のインナーチャイルドを育てようと決心したことを忘れ、そういって私を「操作」して来た母を思い出す。
「お前は親不孝」「親がこんなにお前のことを考えているのに、なんでお前は反抗ばかりするのか」
そういって、自分の願いを押し付けてきた。

家もいらない。財産もいらない。私は自由が欲しい。
自分の思うように生きていっていいよ、という自由が欲しい。
そう思って、私は家を飛び出し、自分で生きてきた。
自分で生きていくだけのお金は自分で稼ぐから、もっと楽に息がしたい。
そう思って生きてきた。
自分で生きていけるだけのものを持って、やっと親と向き合えた。

母には、自分がやってきたことの振り返りも反省もない。
それは分かっているつもりなんだけど、時折、私の心が悲鳴をあげる。

無駄よ。
言ったところで。
母は依怙地になるだけで。

で、「へそくり」なんだけど。
自分の心に余裕がなくなった時のために「あなたがしたちいさないやなこと」を心のからくり箱に入れておこう、と言うのですね。
自分だって、あんな風な嫌なことをしたじゃないか、自分にとっては「小さな」ことかもしれないけど、人にとっては「小さな」ことで済んでないかもしれない。
どうしようもなく「許せない!」って気持ちにさせたかもしれない。

…そうね。そうかもしれない。
自分のことはわからないものね。
分かっているつもりでも分かってないかもしれない、と思っていた方がいい。

人を傷つけるつもりはなくても、傷つけているかもしれない。
私の存在そのものが目障りな人もいるかもしれない。

でも、今の私は「自己否定」には陥らない。

あとは…自分の心が穏やかにいられるように、もう少し工夫が必要。

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