昨夜は、「サロン燦句会 はじめての俳句講座」に初めて参加しました。
講師は、倉橋みどり先生。
以前から参加されている、ゲシュタルト仲間のともこさんに紹介され、一緒に近鉄咲良駅に降り立ちました。
今回は「夜桜吟行」ということで、本来は、18時半から興福寺・浮見堂で句を作り、19時半に、会場の「ギャルリ・サンク」に集合する、という流れでした。
「本来は」と言ったのは、梅田でのボイスアートのレッスンの後、近鉄奈良駅に着いたのが18時半だったからです。
おまけに雨まで降ってきたので、浮見堂まで行くのを諦めて、五重塔と猿沢池をさらりと通って早々と「ギャルリ・サンク」に向かいました。
途中、「お参りしていこう」というともこさんにつきあって、チャリンとお賽銭を入れ、ガランガランと鳴らしてお参りしました。
風が強く、今年はこれが最後となるであろう桜の花びらを散らしていました。
私が合わせた手を降ろしても、ともこさんはなにやら熱心にお祈りしていました。
この春、家族の一人が就職で家を出た、という彼女には、いろいろ「お祈り」することも多いんだろうなと思いました。
その後、初の「ギャルリ・サンク」へ。
「ギャルリ・サンク」は、ならまち内にあるギャラリーで、奥のテーブルに既に人がたくさん集まっていました。
短冊を3枚渡されて、自分の名前を書かないで、できた句を3つ書くようにと言われました。制限時間は19時半までの25分。
え…いきなり、ですか。
と思ったのですが、句を出さないと、用意された「特製弁当」をいただけない、ということで。
制限時間内に句を3つ、捻り出しました。
そのあと、提出された句全部から、3つお気に入りを選び、その3つの内、どの句が自分にとっての「特選」かを発表します。
自分の句が選ばれた人は、その時初めて自分の作であることを名乗ります。
私の提出した3つの句の内、参加者から「特選」に選んでいただいたのは…「手を合わせ 祈る友の背 さくら舞う」。
皆さんから言葉で、へぇーと思ったのは、「祈る友を後ろから祈っている、という二重構造になっている」と評されたこと。
…まあ、言われてみれば、確かに。
先生からも「佳作」に選んでいただきました。
でも、ね。
私の中では3番目の出来だったんだ…。
分かり易すぎる気がして。
私のイチオシは「名残断ち 夜風に舞うや 桜花」だったのですが、誰も取り上げてもくれず。
でも、びっくりしたのは、夜、家に帰ってともこさんとチャットでやり取りをして、私のイチオシの句を当てられたこと。
「なんで、私の句だと分かったの?」って聞いたら、「ん〜。なんか勘」だそうな。
35句もある中で、分かるっていうのも凄いよね、と思う。…これもありがたいような。
本当は、ここに紹介したい句がいくつかあるのですが、未発表の句を取り上げてはいけないようなので差し控えます。
楽しい時間でした!
画像は、「佳作」のご褒美に、先生からいただいた、にゃんこのクッキー。可愛すぎて食べられません。