「アンジー、今日は帰ってくるからね。おりこうにしてるんだよ。」
そんな私の言葉を、聞いてか聞かないでか、ひたすらに私を見つめる。
「ママ、ボクを置いて行かなきゃいけないほど大事なご用事?」
そんな風に訴える。
そう言われると…、そんな大事な用事はない気がしてくる。
そして、なんか、こんなシーンに覚えがある気がして、心がざわついてくる。
「Kちゃん、ごめん! ママお仕事!」
そんな風に、私は子どもを預けて、あるいは夜などどうしようもない時には、子どもを連れて仕事に向かった。
子どもを犠牲にしている気がしてた。
だから、そんな時には、子どものつぶらな瞳をまともに見られなかった。
今はアンジーが、一生懸命に私を見つめる。
ママ、どんなご用事? と。
一日中、家を空けた時には、大抵、夜、ペロペロと舐めにくる。
私の手、私の肘、そして私の足までも!
全身で「ママ大好き!」を言いに来る。
「大丈夫だよ。アンジーとママは一緒だよ。心配しなくていいよ。」
私は、毛むくじゃらの我が子をよしよしする。
そうだね。そんな、大事な用事なんて、そんなにないんだろうね。
ママは、つい「知りたい!」で動いてしまって…。
おまえと一緒にいる時間はそれほどないんだろうから、おまえの1年は人間の1年よりうんと速いのだろうから、ね。
なるべく一緒にいようね。
…もうすぐ、京都に着きます。
カウンセリングルーム 沙羅Sara
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