ももちゃんが大阪初のフェルデンクライスのワークをやる、というので、急遽申し込みをして。
コロナ感染者が増えている大阪に行くのはちょっと…という気持ちが少しあったのだけど。
ももちゃんフェルデンは昨年末以来。
それから。ももちゃんに会うのは今年の1月以来。
「コロナ後」のももちゃんは、相変わらず飄々としていて。
あまり、変わってない気がした。
…まあ、そうだよ、ね。
相変わらずの、「ウケ狙い」のソックス。(今回はスパイダーマン、だった。)
今回は、それに「フェイス・シールド」が加わっただけで。
フェルデンクライスが初めてである人もいたので、まずは「フェルデンクライス」って何? から。
1 赤ちゃんが自分の身体を使って、環境に合わせて脳の発達をさせてきた、その原理に基づく。
2 それは、人間が、進化の過程で取り入れた身体の動きの原理
3 日常の動きは、自分の身体を自分のために、ではなく、人のために使っている。そうではない、自分が本来、生き物として獲得してきた動き、を取り戻す
フェルデンクライスには2つの学びの方向がある。
1 ATM(=Awareness Through Movement 動きを通しての気づき)…プラクティショナー(=講師)が、グループに対して動きを見せないで、言葉で簡単な指示を出す、という方法。これにより、受講者は自分の身体の感覚に意識がいく。
2 FI(=Functional Integration 機能的統合)…身体の動きを止めているものを解放する。
これらにより、動物が本来持っている、自然な動きを取り戻す。
6割7割の筋肉の動きでラクに動くこと。
動物として、どういう動きがラクか、本当は誰もが知っている、というのです。
次にももちゃんから示されたのは、「3つのボディ・イメージ」。
1 ボディ・マップ…人間は自分の身体の位置を把握している。
・そもそも、今の教育とは全く逆の方法で、「心地良い動き」を繰り返すことで神経を発達させてきた。
・「身体の感覚」として識別するのは、ゆっくりとした、筋肉を100%全てを使わない動き。それは、身体の構造から生まれる自然な動き。
2 社会の価値観を取り入れたボディ・イメージ
・社会の価値観を取り入れた顕著なものはモデルやスポーツ選手
・そうしたボディ・イメージに対して、ほとんどの人はそれと自分を比較し、結果、自分に対して劣等感を持つ
3 ボディ・スキーマ…動きを通した自分の身体の使い方のイメージが上手な人=綺麗な動き(動きが大きく、伸びやか)
・イメージが狂うと痛くなる。ケガをする。
○フェルデンクライスの1レッスンは45分。それは自分の動きに集中できる時間が、45分であるから。
休憩を挟んで、午後からの部。
午後からは、「ゲシュタルトのアプローチからどうやってフェルデンに?」がテーマ。
○フェルデンクライスの考え方は「ストレッチはしないほうがよい」
○5〜10回、ラクななりで動かす。
○速く動くと、動きのパフォーマンス、にはなるが、自分の身体が欲していることには気づけない。微細な動きの方がより感じられる。
○微細な動きを続けていると、ダイナミックなことにつながる。
<まとめ>
⭐フェルデンクライスとゲシュタルトの共通点
・同じことをしない=「今、ここ」にいる。これは、自分のセンサーを使わないとキャッチできない。
・マニュアルでない方がその人と出会える。
・「気づくためには、何をすればいいか」で一致する。
⭐フェルデンクライスとゲシュタルトの相違点
・フェルデンは、「緊張」に対して、その「緊張」にだけ関わる。
・それに対して、ゲシュタルトは目の前にいる人を「現象」として見て、何か感じ取ったものをお互いに交流することを通して、何か動きを作る。
今回は、フェルデンクライスとゲシュタルトの共通点、相違点が明確になったレッスンでした。
画像は、翌日の早朝に撮った立葵。
日の出前で、少し光が足りない気がしたのですけれど、逆に陰影が深くなりました。