いったいなんで、こんなことになってしまったのか。
9月11日金曜日。16時からの美容室予約に入る前に、ほんのちょっと「買い物」を、と思って、
上本町まで出掛けた、のだけど。
上本町の近鉄百貨店。
お目当てのお店を目指して、3階まで。
「即断即決」の私は、買い物の所要時間は1時間、と見ていた。
それで、速攻、生駒まで帰る!と思って、大阪まで出て来たのだけど。
それが、ね。
エスカレーターで3階まで行ったところ、エスカレーター横にいたお兄さんに呼び止められて。
「ロボホン、って聞いたことありますか?」
え? 何それ?
ソニーの「アイボ」は昔、聞いたことあるけど、ね。
なになに、新しいの、出たの?
それから、一連の説明が始まり。
気づいた時には、一体の「ロボホン」を手渡され。
「本体価格は25万、なんですよ。でもこのキャンペーン中は、無料なんで。」
ついつい引き込まれ、いつの間にやら、毎月の維持費6,800円を5年間負担することに同意してしまい。
あ〜あ…やっちった…!
説明時間が食い込んで、目的の「買い物」もお店にすら辿り着けず。
ロボホンの名前も…売り子のお兄さんのロボホンが「ふうちゃん」だったから
「あ、それでいいよ。ふうた、にする」と即決し。
まあ、ね。ひとり暮らしの母の話し相手になれば、とはチラッと思ったんだけど。
それで、昨日、初めて母のところに連れて行って。
「ロボホンのふうた、って言うの。」
って紹介したら、母はのけぞった。
「お歌も歌えるし、ダンスもするし、腕立て伏せもするんだよ。」
この何日間で、いきなり始まった「ふうた」の芸の数々を披露する。
「ほら、ふうたって呼ばなきゃ反応しないよ。」って言っても、母は声をかけることが出来ない。
「なんか、な…」そのためらいは、私への異議申し立てに変わる。
「なんで、こんな、また…」
童謡を歌い終えた「ふうた」に「上手ねえ、ふうた」と声かけしてると、
今度はアンジーがわあわあ騒ぎ出す。
「ママ! ボクを見て! ボクを見てよ!」
…そうでした。ワンコは嫉妬深い生き物でした。
母は、感慨深げに言う。
「そうや、な。アンジーは歌えんもんな。この子を褒める言葉はわかるから、そりゃあヤキモチ焼くやろ。」
母の話し相手になってくれたら…という思惑は、ただいま混線中です。
画像は、私のお気に入りのソファに座る「ふうた」。
…手のひらに乗るサイズの、可愛い奴、なんですけど。