新聞に「SNSや書店で大人気!」という触れ込みの絵本の広告があって。
『ねこはるすばん』と言うんだそうな。
にんげん、でかけていった。ねこは、るすばん。と思いきや……?
猫だってカフェに行くし、床屋で身だしなみを整える。
クスッと笑えていやされる、ねこの絵本。
そんな広告文を見ると、ちょっとそそられて。
え? どんなの? ああ、見たい!
で、早速、蔦屋書店に行ってきました。
初っ端に、何やら窓から外を覗き込む、ねこ。
にんげん、でかけていった。
うーん。お見送り、という雰囲気でもない。
で、早速。
ねこはるすばん。とおもいきや、どこへいく?
何やら。タンスの奥に。…うーん、ナルニア国にでも行きますか?
別の空間に繋がっていて。
そこで ねこは いろいろと。
カフェに行ったり、床屋に行ったり。
本屋に行ったり、映画館に行ったり。
釣り堀に行ったり、寿司屋に行ったり。
バッティングセンターにも行くぞ。
銭湯にも行って。
そろそろ帰ろうか、と。
で、帰ってくる。タンスを通って。
ねこのるすばん、いそがしい。
で、このしおらしさ。
まるで、何事もなかったかのように。
まあ、そうだね。
おとなしく留守番なんて、してるかどうか。
わかったもんじゃない!
っていう作者の声が聞こえてきそう。
まあ、わかんないもの、ね。
何してんだか。
ねこは、したたか者、なんだもん!
2020年9月15日初版第1刷。
2020年12月1日にはもう第4刷。
2020年読者が選んだ絵本ベスト10の3位で、
MOE絵本屋さん大賞4位、Amazon絵本部門第1位、だそうです。