同じ青色を見ていても、私の見ている「青色」とあなたの見ている「青色」が全く同じ青さという保証はどこにもなくて、ただ同じ色だと思っているだけのこと。
そんなことを疑い出すと限りなく不安になるから、「同じ色だろう」ということにして安心しているだけ。
だから「真実」などという、もっととらえにくいものは、なおさら私とあなたで一致していることの方が少なくて…。
ゲシュタルト療法では、「その手の動きは何をしていますか?」とか「その手が口がきけるとしたら、なんと言っていますか?」など「こうだろう」と決めつけないで、必ず「その人」に聞くということをするのです。
涙にしても悲しいのか悔しいのか情けないのか嬉しいのか、それは「その人」に聞いてみないとわからないことだから。
…というように、その人が抱える「問題」の「答え」は、その人の心と身体が一致したときに、「ゲシュタルト=全体性/統合されたもの」となって、「問題=固定してしまって滞っていたもの」に動きが生まれて、「問題と思っていたこと、ものが問題でなくなる=解決に向かう」というダイナミックな心理療法です。
…ということを付け足したかったのでした。
昨日私は、現時点でどれだけの説明ができるんだろうかということを自分で確かめたくて、「ゲシュタルト療法トレーニングコース」のテキストをあえて見ないで、用意してもらった画用紙に書いたレジュメ風のメモを作りました。
プレゼンの後、ファシリテーターに「プレゼンの準備をすることで、何か新しい気づきがありましたか?」と質問されましたが、むしろ、他のメンバーのプレゼンを聞くことで、たくさんの気づきが得られました。
私は、「心と身体を別物に考えないで、ひとつのものとして考える」「図と地」は説明に入れていましたが、「『今、ここ』を大切にする」「気づきの3領域(内部領域・中間領域・外部領域)」「我と汝の関係」には触れず仕舞いでした。
キーワードとして欠かしてはいけなかったと思います。
他のメンバーが示した、マグネットを3つないし4つをホワイトボードに置き、「何に見えますか?」と問いかけ、「三角形!」「四角形!」という答えを待って「そうですね、でも実はこれは、単にマグネットが3つまたは4つあるだけなんですよ。」「でも、僕たちの脳は、こんな風に何かひとまとまりの形に見てしまうんですね。これがゲシュタルト、全体性ということです」という説明の運びは見事だなあと思いました。
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