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川崎 洋の詩「言葉」

2017/01/16
川崎 洋の詩「言葉」
昨日のゲシュタルト トレーニングコースで、ファシリテーターの白坂和美さんから「ゲシュタルト療法ってどんなもの? というのを誰にどんな風に説明しますか」という「お題」をもらい、メンバーそれぞれが考えてプレゼンテーションするというワークをしたのですが、その時にふと思い出したのが「私の『青』は/あなたの『青』なのだろうか?」というフレーズでした。
誰の何という詩だったか、全部を思い出すことができなかったので、別の説明の仕方を考えましたが、実は「読書への誘い」の第10号で紹介していた、川崎 洋の「言葉」という詩でした。

    言葉          川崎 洋
 
 演奏を聴いていなくても
 人は
 ♪を耳の奥に甦らせることができる
 言葉にしなくても
 一つの考えが
 人の心にあるように
 むしろ
 言葉に記すと
 世界はとたんに不確かになる
 
 私の「青」は
 あなたの「青」なのだろうか?
 あなたの「真実」は
 私の「真実」?
            (詩集『祝婚歌』・1971年刊)


同じ青色を見ていても、私の見ている「青色」とあなたの見ている「青色」が全く同じ青さという保証はどこにもなくて、ただ同じ色だと思っているだけのこと。

そんなことを疑い出すと限りなく不安になるから、「同じ色だろう」ということにして安心しているだけ。

だから「真実」などという、もっととらえにくいものは、なおさら私とあなたで一致していることの方が少なくて…。


ゲシュタルト療法では、「その手の動きは何をしていますか?」とか「その手が口がきけるとしたら、なんと言っていますか?」など「こうだろう」と決めつけないで、必ず「その人」に聞くということをするのです。

涙にしても悲しいのか悔しいのか情けないのか嬉しいのか、それは「その人」に聞いてみないとわからないことだから。

…というように、その人が抱える「問題」の「答え」は、その人の心と身体が一致したときに、「ゲシュタルト=全体性/統合されたもの」となって、「問題=固定してしまって滞っていたもの」に動きが生まれて、「問題と思っていたこと、ものが問題でなくなる=解決に向かう」というダイナミックな心理療法です。

…ということを付け足したかったのでした。


昨日私は、現時点でどれだけの説明ができるんだろうかということを自分で確かめたくて、「ゲシュタルト療法トレーニングコース」のテキストをあえて見ないで、用意してもらった画用紙に書いたレジュメ風のメモを作りました。

プレゼンの後、ファシリテーターに「プレゼンの準備をすることで、何か新しい気づきがありましたか?」と質問されましたが、むしろ、他のメンバーのプレゼンを聞くことで、たくさんの気づきが得られました。


私は、「心と身体を別物に考えないで、ひとつのものとして考える」「図と地」は説明に入れていましたが、「『今、ここ』を大切にする」「気づきの3領域(内部領域・中間領域・外部領域)」「我と汝の関係」には触れず仕舞いでした。

キーワードとして欠かしてはいけなかったと思います。


他のメンバーが示した、マグネットを3つないし4つをホワイトボードに置き、「何に見えますか?」と問いかけ、「三角形!」「四角形!」という答えを待って「そうですね、でも実はこれは、単にマグネットが3つまたは4つあるだけなんですよ。」「でも、僕たちの脳は、こんな風に何かひとまとまりの形に見てしまうんですね。これがゲシュタルト、全体性ということです」という説明の運びは見事だなあと思いました。


まだまだ、たくさん学ぶことがあります。
ポイントは「楽しみながら」ということですね。
そして、「仲間と一緒に」ということです。
フィンランドの教育が成功しているのは、個別の競争原理ではなく、協働原理を働かせるから、というのももっともだと思います。
「私たちはオチコボレの子どもを作るわけにはいかないのです。人口が少ないのですから、どの子も大切な社会のメンバーです。」というのが、そういった教育を生み出したフィンランド人の言葉。
2007年から人口減少社会に移行している日本ももう本気で考え直さなければならないのでは、と思います。
「今、ここ」で、対等な「我と汝の関係」を築きながらワークを進めるゲシュタルト療法は、教育の世界でも必要とされているのでは、と思ったことでした。

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