昨年の夏ぐらいから、家の近所の「健民グラウンド」で行われる「ラジオ体操」に参加している。
朝の6時半から、ラジオ体操第1と引き続いてラジオ体操第2と。
身体を動かさなくなって久しいから、きちんと「ラジオ体操」は、ストレッチにとてもいい。
…1年ちょっと、母にお付き合いして「カーブス」に通ってたんだけど、ね。
母がデイサービスに行くから、カーブスには行かないというので。
まあ、私ももういいか、とやめてしまった。
やめてしまうと。なんだか、身体がなまる感じがして。
朝のアンジーの散歩でグラウンドに行くと、割とたくさんの人が歩いたり走ったり、して。
定刻になると。ラジオ体操が始まって。
まあ、参加してみることにした。
でも、昨年11月ぐらいから。日の出も遅くなって6時半は暗いから。
自主的にお休みしてた。
で、2月の26日の月曜日から、また再開して。
「お! 久しぶり!」と声掛けしてくださる方が何人もいて。
なんか、ちょっと嬉しい。
元町に引っ越してきて2年半。ようやくここの住民になれたようで。
ラジオ体操。
第1は、小中学生の時にみっちりと。
第2は、高校生になってみっちりと。
きちんと曲げ伸ばしすると、これがなかなかキツいのよ、ね。
なんでこんなに「きちんと」させられるのか、小中高の時にはわからなかった、けど。
今になって。
身体がきちんと覚えてる。。。
まあ、ね。
古典も、歳を取ってからの「GIFT」だと思ったけど。
だって。10代の若者に「無常」とか、わかんない、よね?
…いや、「わかる」方がどうかしてるだろう。
意味がわからなくても。リズムがいいから、つい口に出る、というのがいいのかも、と思ってからは、とかく、朗読や暗唱をさせた。
『徒然草』『奥の細道』『枕草子』『方丈記』『平家物語』。あと、和歌の類い。
…私も小学生中学生の時に覚えたものを。
「朗読・暗唱カード」なるものをひとりひとりに持たせて。
…あ、これは、100均で買ってきたものに印刷して、ひとりひとりの名前を書いてあげて、渡した。
それで、ね。
朗読または暗唱できたら、シールをあげるのよ。
暗唱だけだったらハードルが高いので、「ミス3回まではOK!」などという「ルール」まで作って。
「朗読」でもシールあげてた。
出来た! って可視化できるものがいいもの、ね。
高校生でも喜んだ。
いえいえ。そんなものに学校はお金を出してくれません。
カードもシールも自腹で。…まあ、微々たる出費だったけど。
…そうね。歳を取ってから。
身体に染み付いた古典の冒頭文が、我知らず、口をついて出てきたら。
何年か後、何十年か後の生徒に向けての、私からの贈り物、に気づくかなあ、って思って。
そんなことぐらいしか。
十代が古典を学ぶこと、の意味を私自身が見出せなくて。
まあでも。ラジオ体操とおんなじで。
身体が覚えてる、っていうの、大事かも。
そんなふうに思う。
ラジオ体操を覚えている自分の身体を省みて。
…そうよ。ひとりひとりの朗読やら暗唱やらを聞くのは面倒だったけど。
(だって。昼休みとか、放課後とかの時間を費やして、だもんね。。)
それ、私からの「GIFT」だった、のよ。。
(今、giftとpresentはどう違うのだろうと、ふと思って。
調べてみたら、
「presentは、立場などを考慮せず親しい間で贈り物をする時に使います。 一方giftは、presentより価値があるものを指し、立場が上の人から下の人への贈り物を指すことが多いです。」とあった。…そうなんだ!
…そうすると。自ら「GIFT]の名乗りを挙げるっていうのは。ちょっとおこがましい気もするのだけど。
でもまあ。思い出さなければ、それっきり、だから。まあ、いいか。)
画像は、ラジオ体操中に昇るようになった朝日。
追記
「朗読・暗唱カード」、余りをどこかに仕舞い込んでたっけ? と思ったら。
ありました。
ふふふ。なんか、ねえ。。こんなものまで、取ってあるんだ。。。