古い絵本です。1967年の作品で、日本では1976年に第1刷発行、ほるぷ社からです。…ですが、全然古びた感じはしません。

人が、…子どもでしょうか? チューインガムのようなものを膨らませて…

それが風船になって、飛んでいきます。

…で、葉が茂ったところにくっ付いて、あら!りんご。
というように、蝶になったり、花になったり…とどんどん「変化」していきます。
さあ、最後は何で終わるのかな?
赤以外の色は使われてなくて、非常にくっきりと、その形態の変化が浮き上がります。
よく考えてみれば、色は、この赤と、表紙の緑だけだったんだ!
奥付のところに作者紹介がありました。
イエラ・マリは、グラフィック・アートの面からすぐれた絵本を発表しているイタリアの作家です。
この『あかい ふうせん』の他、本シリーズの『りんごとちょう』など、いずれも文字のない作品ばかりです。
他に『にわとりとたまご』『木のうた』などの作品がありますが、芸術的に高い水準をもつ一方、科学性をも失わない知識絵本として、欧米でも高く評価されています。
ふう〜ん。
あ、『木のうた』持っていた気がします。また紹介しますね。