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  1. コラム
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沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム

沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム
日々の暮らしの中で、ちょっと気づいたこと、ほっと一息つけるようなことがらをコラムとしてまとめました。
あなたの「お役立ち」になるかどうか、心許ないですが、興味を持った「カテゴリー」から読んでみてくださいね。

カテゴリーごとに選べます。
選択
詩の世界
2017/10/11
「好き!」という気持ちがなせるワザ〜入沢康夫の詩「未確認飛行物体」〜  

今日は、タイトルからイメージした詩の内容がかなり違っていて、ん? と思う詩を。

入沢康夫の「未確認飛行物体」という詩です。

「読書への誘い」第57号で紹介しました。

続き
絵本の世界
2017/10/05
自分にできる精一杯で大丈夫〜『どんなにきみがすきだか あててごらん』  
サム・マクブラットニイ:文、アニタ・ジェラーム:絵の1994年の作品です。
日本語訳は評論社から1995年に。
私は…いつ買ったのだろう? あ、裏表紙に「1997年X’masに Kちゃんへ♡」とありました。



チビウサギとデカウサギのお話。

でも、親子ってわけでもないみたい。

 

 ‘ちいさなちゃいろいノウサギは、おやすみのじかん。

おおきなちゃいろいノウサギのながいみみにつかまって、ベッドへいくところ。’

 

 ‘ちいさなウサギは、おおきなウサギに きいてみたくなった。

「どんなに、きみがすきだか あててごらん」

「そんなこと、わからないよ」と、デカウサギ。’


 

「こんなにさ」

チビウサギは、うでをおもいきりのばした。









デカウサギのうでは、もっと

ずっとながかった。

「でも、ぼくは、こーんなにだよ。」

 

なるほど、それは、うんとだ。

チビウサギは、かんがえた。




こんなふうに、チビウサギは自分の身体を使って、「どんなにきみがすきだか」を一生懸命表現しようとします。

でも、そのたびに、デカウサギの身体の方が大きいから、言い負かされてしまうのです。

 

身体で表現することに限界を感じたチビウサギは、距離で表現しようとします。

「きみのこと、このみちをずっといって、かわにとどくぐらい すきだよ」と叫ぶ。

なのに…

「ぼくは、きみのこと、かわをわたって、おかをこえたぐらい、すきだよ」な〜んて、あっさり返されてしまう。

 

もうねむくて、なんにもおもいつかないチビウサギは、

「ぼく、おつきさまにとどくぐらい きみがすき」と言うと、眠ってしまいます。

 

‘「それは、とおくだ」と、デカウサギ。

「それは、とてもとても、とおくだ」

 デカウサギは、チビウサギを木の葉のベッドに、そっとねかせると、かがんでおやすみなさいのキスをした。

 それから、チビウサギのそばによこになり、ほほえみながらささやいた。

「ぼくは、きみのこと、おつきさままでいってーーーかえってくるぐらい、すきだよ」’ 

 




他愛もない、と言ってしまえばそうなんですが。

私はいつの頃からか、現代文の授業開きは『百万回生きたねこ』で、授業の最後はこの『どんなにきみがすきだか あててごらん』で閉じていました。

チビウサギは、いつもいつもデカウサギにかなわないのですが、でも、それでもいいよね、その時にできる精一杯で、というような話をしたような。

でも本当は、そんな「理屈」より、単に「好きだよ」の連発が、なんだか心地良かったような。

 

子どもにもそんなふうに「だあい好き!」と言いたかっただけだったように、1年間を過ごしてきた生徒たちにも単に「あなた方が大好きよ」と言っておしまいにしたかった、ような気がする。

いろんな生徒がいたけど、もちろん、相性の合う合わないもあったでしょうけれど、1年間、いろんな文章を書かせてきて、ひとりひとりの個性がよくわかって、書くことが得意な人も不得意な人も、それぞれに1年間の成長が見られて、いとおしい気持ちになりました。

…そんなことを、この絵本を読み返して思い出しました。

続き
川崎洋の詩
2017/10/03
ないものねだりをしてみても…〜川崎洋の詩「鉛の塀」〜  

10月になりました。

朝夕が随分涼しくなりましたね。

特に朝は、何か上に羽織らないと肌寒いぐらいです。

…というのは、杏樹(アンジー)の朝の散歩で、6時半頃、ご近所を歩いているので。

 

今日は、川崎洋の「鉛の塀」という詩を取り上げようと思います。

「読書への誘い」の第56号で紹介したものです。

続き
谷川俊太郎の詩
2017/09/14
自分をうんと外から眺める〜谷川俊太郎の詩「つき」〜  
朝夕が涼しくなりましたね。時にはちょっと肌寒いぐらいです。
それでも日中は、まだまだ日差しが強いです。
今月の満月は6日でした。
もう、下弦の月も半分になっているのですが、ちょっと、月にまつわる詩を見つけたので紹介します、
続き
川崎洋の詩
2017/09/13
人に寄り添う〜川崎洋の詩「詩は たぶん」〜  
童話屋という書店が出している詩文庫シリーズが何冊かあります。
これは編者である田中和雄さんが、ひとりの詩人の作品を、独自に選んだものです。
これまでにも、多くの詩を紹介してきましたが、今日は、詩人が詩ってなんだろう? に応えている詩を選びました。
川崎洋の詩集『ほほえみにはほほえみ』(1998年刊)から、詩について、詩人川崎洋がどんな風に考えているのかを、紹介したいと思います。
続き
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