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夢のワーク(1)〜ゲシュタルト療法・ジャニス・ルーズベルト・ジェラルド博士のワーク〜

2017/11/13
夢のワーク(1)〜ゲシュタルト療法・ジャニス・ルーズベルト・ジェラルド博士のワーク〜
この週末は、GNK(ゲシュタルト・ネットワーク・関西)の「ベーシック&アドバンス」コースの第6回で、ファシリテーターはカリフォルニアから来られたジャニス・ルーズベルト・ジェラルド博士でした。

固定メンバーだけでなくオープン参加の人も加わったので、いつもより人数が多めとなりました。

私はジャニスさんのワークショップは初めてでした。
最近、というか基本私はあまり夢を見ない(覚えていない、ということらしいですが)ので、今回私はワークを受けることにならないだろうと思っていました。

まず、ジャニスさんの「夢ワーク」の説明で、印象に残った言葉を紹介します。
◯夢というのはエネルギー。その夢を、自分の夢を共有するということは、そのエネルギーを共有すること。
◯グループというのは、一つの人格。私たち独自の質というものがある。個人個人の夢を空間に置くことで、新しいものを建設していく。私たちひとひとりは建築家のようなもの。
◯みなさんの声というか部分を組み合わせてグループの夢という建築を作っていく。
◯チェックインで、人生のどこかの夢というのを語ってもらいます。何年も前の夢でもなぜ覚えているのでしょうか? 覚えているというのは、その夢のエネルギーを持っているから。
◯周囲で聴く人は、できるだけシンプルにただ聴く。なぜなら、夢は深いところにある自分自身。ここにアプローチしていくのには深い尊重、尊敬が必要。
◯ 夢はどの時期の話でも「今起きているかのように」話してください。現在進行形で。こうやって語ることで、自分自身の体験が変わってくる。

夢の聴き方
・自分自身が、その夢を見ているかのように聴く。
・お話が終わった後はしばらく静かにその夢を体験する。意味を考えるのでははく、「自分に何が起きているか」に意識を向ける。「私にとってどうか」。

ドリームワーク
1  自分自身、他者の夢に関わっていく中で、語る人が「安全」と感じていること
2  自分自身、またはクライエントの方に、自分が言葉にして発すること、または行動することで、必ずしも「ドリームワーク」をやる必要はない。不要であるということを前提に置く。その上で「ドリームワーク」を行うことに対して安全ということを感じる必要がある。
3  夢をシェアしている本人が、ひとりでやれるということを確認する必要がある。
4  正面玄関から入るのに抵抗があれば、横からでも、裏口からでも、窓からでも、煙突からでも。いろんなアプローチがあったとしても、境界線がある。これ以上、立ち入ってはいけないというものがある。いつでもやめられることを知ることは大事。強制されてはならない。強制されてはレイプと同じになる。夢は非常に聖なるところ。他人へのアプローチを始める場合、途中でいつでもやめられることを伝える必要がある。
5  自分以外の人間と「ドリームワーク」をする場合、不安が出てくる。特にグループの場合。それは「私は誰なのか」を公表することになるから。(夢は嘘をつかない。)私たちの本当の存在は夢そのもの。
6  クライエントが途中で怖さを感じた場合、少しずつ確認しながら進める。1つの方法として、アプローチを変える。夢の中で、助け舟になるものを登場させるのも1つの方法。
  ①  その人が信頼している人を登場させる。
  ②  棒であったり、銃であったり、自分を守るものを登場させる。
7  クライエントがなぜその存在に対して恐怖を感じたか、を明らかにすることが重要。
8  何かの味方が必要になった場合、クライエント自身がこの恐怖の助けになることを伝える。たとえば、「怪獣に襲われる」ことがあったとして、
  ①  怪獣自身になってみる。この役になって、本人に伝えるべきメッセージを受け取る。(襲う側、襲われる側、両方になってみて、対話が生まれる。)
  ②  恐く思えるけど、そういう恐怖の対象でないかもしれない。
9  (時々質問を受けるのですが)夢を覚えていなくても、「ドリームワーク」をすることで、夢が自分に何を伝えようとしているのかを受け取ることは可能。
10 (始め方)
  ①  まずセラピストがドリーマーと何らかのリラクゼーションを行う。
  ②  一緒に夢の中に行ってもらう。
  ③  「今、どこにいて何をしているのか」「何が見えるか」と問うことで、不安よりもより現実に近い状態で把握してもらうことができる。セラピストもドリーマーの情況がわかりやすくなり、入りやすくなる。
  ④  ドリームワークは一定ではない。変化しやすいもの。
  ⑤  言ってみれば、大きな枠があるだけ。枠に中のものは映画のように移り変わっていく。(クライエントの中のオンとオフを見極めること。)
11  ドリームワークは、いわばダンス。(踊っているようなもの。)
12  意味があるかないか、というところは置いておく。(意味はプロセスの中で自然と統合されていく。)
13 (終わり方)
  ①  「終わった」ということが明確になるようなワークは稀。
  ②  限られた時間の中で、何が印象的だったかを聞く。
  ③ 「図」はドリーマーにとって何なのか、を話してもらう。
  ④  アイマスクをとってグランドする(グランディング=「今、ここ」に戻る。)周囲の人たちひとりひとりとアイコンタクト。
  ⑤  フィードバックは必要かどうかを問う。(余り多くのフィードバックは疲れる場合有り。)



初日のチェックインの時間に、名前と、どこから来たか、記憶に残っている夢を簡単に紹介するよう言われて、困ったなぁと思いながら、他の人のチェックインを聞いていました。
紹介された夢に対してどんなことを感じたかを、他のメンバーの中でシェアしたい人が話す時間も取られたので、ゆっくり時間をかけてのチェックインでした。

やっと私は、父が亡くなって1年後ぐらいに見た夢を思い出し、その話をしました。
そうすると、その奇妙な夢が何を意味しているのか知りたくなり、「ドリーマー(=夢を語る人)」としてワークを受けることになりました。

輪になって座っているその場所で夢の概略を話し、輪の中央に設えた座布団ベッド(!)にアイマスクをして、ブランケットを掛けて横たわる。
横になりたくなければ、座ったままでもいいと言われましたが、横になった方が夢の世界に入って行きやすい、とのことで。
アイマスクは必須。


<私の夢の概略>
仏壇の前にいる。父が亡くなって用意した仏壇。仏壇の中のオレンジ色の明かりしかない。暗い。
このオレンジ色の明かりは嫌いではないけれど、暗い。

仏壇にはスライド式で引き出せる板状のものがあって。
それは通常そこにお供えやらを置くためのもの。

けれど私は仏壇に背を向ける形でそこに座る。
するとそれは便器だったので、用を足そうとする。
その時、便器の中に大事なアンジー(愛犬のトイプードル)が座っていることに気づく。
びっくりして、見ると既に汚物がかかっている。

私はアンジーを助け出し、しかし、先にアンジーを洗ってやるべきか、自分の用を足すべきか考えあぐねている。
ふと左手に奥に続く廊下が見え、父の横顔がチラッと見えた気がする。



中央の座布団ベッドに横たわり、目を閉じて全員で呼吸法。
ゆっくりと自然な呼吸とともに、自分の身体が床に、そして大地に支えられていることを意識し、自分の12、3センチ上の辺りに小さな太陽のような光をイメージし…その光が自分の身体全体を覆い、部屋の人たち全部を覆い、包み込むことをイメージし、そして横の人と繋がり…全員と繋がることをイメージし…。
ドリーマーである私に周囲の人からの光が集められ…、私は再び夢の中に入っていく。

私は、ジャニスさんに促されるまま、オレンジ色の明かりになり、汚物で汚れたアンジーになり、そして、便器になってみました。
自分がオレンジ色の明かりになって調光を効かせても、ちょっと明るくなっただけで、あまり変化はなかった。
けれど、アンジーをお風呂場で洗い出した時から、蛍光灯の白い光に変わり、便器を最新の水洗に変えて、汚れをざあーと流し、あるべき場所であるトイレに設置したところまで、ずっと蛍光灯の白い明るい光の中だった。

アンジーも便器も綺麗にしたところで、父の横顔が気になってきました。
「何を言いたいですか?」と問われ、「横顔だけじゃなくて、ちゃんと正面から顔を見せてよ」と私は言いました。
私は父に会いたかったのだと思いました。父に会って…「何かしてほしいことがありますか?」と問われて、アンジーを抱っこして欲しくなりました。
父のセラピードッグとして買い求めたのに、行き違いから、父は一度もアンジーに触れることなく逝ってしまった。
アンジーも抱っこしてくれて、「もうさよならできますか?」と言われて、さよならしたくない自分に気づきました。
「謝りたい」と私は言いました。「父の死に目に会えなかったのは、半分は私が悪いと思っているけど、半分はお父さんが悪いと思っている。でも、そうだけど、なんか今は謝りたい。」
「お父さんに謝ることができますか。」と言われ、私は父に「ごめんね」と言いました。

「もうさよならできますか?」と再び促されて、「また、会いたい」と私は答えました。「また、会うことはできます」と言われ、安心して今はさよならすることにしました。

ワークを終えて、ジャニスさんは、「全てを洗い流して、お父さんに会えましたね」と言われました。
本当にそうだと思いました。
あれやこれやのこだわりや諸々のいきさつや…そんなものはどうでもよくなって、素直になった自分がいました。
それから、私のワーク後の気づきとして、自分で光るより(調光して明るくするより)、ふさわしい場所に置いた方が明るくなった(光の質が変わった)ということ。

長くなりました。2日目の気づきと、心に残った言葉は次回に。

画像は、高野山に行く前に寄った、「丹生都比売(にうつひめ)神社」。
鳥居の上の太陽が、ドリームワークに入る前の小さな太陽のように思えたので。

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