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私のフォーカシング・レッスン(3)〜池見陽さんのフォーカシングワークショップ(2)〜

2018/04/10
私のフォーカシング・レッスン(3)〜池見陽さんのフォーカシングワークショップ(2)〜
前回の「EXPスケール」についての補足です。

レベル2〜3を行き来するクライエントではカウンセリングが「うまくいかない」ことが分かっている。
けれど、そういったクライエントは、自分の感情を「上手く感じる」ことが苦手なタイプの人である。
だからベルギーでは最近まで、レベル4〜6に持っていく「訓練」を予め行っておくような「フォーカシング外来」があった、と。
池見さんご自身も、日本でそういった取り組みもされてきた、と言われていました。

「クライエントの話の内容を余り聞かず、話のレベルを聴いている」。

なぜ「最近まで」なのか、というと、「精神科受診」→「フォーカシング外来」→「精神科受診」が上手くいかなかったから。
つまりは、クライエントが精神科の元の先生に戻らなくなったからだそうです。

ログ・パーカーという人が「EFTと認知行動療法は、どちらが鬱に効くか」という比較研究をした。
結果は、療法の別にあるのではなく「EXPスケールが高い人が多くいる方」ということであったそうです。


【Contents3】〜フォーカシング簡便法(2)体験過程〜

  <概観>

 ・なかなか人の体験過程は言葉にならない。

 ・表現することによって、やっと人に理解される。

 

 <逐語から見える「体験過程」>
 ・「歯がゆい」→「イライラ」→「おもしろくない」。このように体験は動いていっているが、「おもしろくない」は無意識に隠れていたわけではない。(精神分析では「本当のものは無意識に隠されている」とする)。循環しながら、それを体験していく。
 ・「表現した途端に、言おうとしたことが変わる」。これは、フロイトやユングとは異なった体験。
 ・「言うことが体験を変えていく・動かしていく」。話すことが変わること。「言っているうちに動いていく」=これがフォーカシングの本体部分。 

 <「アニマル・クロッシング」>(ペア・ワーク)
 ・テーマ…「自分の生きざまを振り返る」
 ・その「生きざま」を動物で表現したら何になる?→その動物は何をしている?
 ・ふと思いついたことをしゃべる。どんどん変わっていってOK
 ・出てくる動物には「身体性」がある。→ある種の自分の生きているありさまであることに、あとから気づく。
 ・象徴化することによって動くし、理解が出てくる。無意識を意識化しているわけではない。
 ・何らかの動物をイメージし、そこから「意味」が発生する。
 ・心の真実は1つではない。

 <「アニ・クロ」デモ・セッション>
15分〜20分程度の「アニマル・クロッシング」のデモ・セッションが行われることになりました。
前回同様、池見さんは「見ていたい」か「参加してもいい」か「是非参加したい」かを参加者に問いました。
今回、私は「是非参加したい」に手を挙げました。二人いたのでじゃんけんして、私が受けることになりました。

「どんなテーマ?」と問われて、特に思いつかなかったので、「ペア・ワークをやって、ちょっと気になること」をテーマにしました。
先ほどのペア・ワークで、私はネコでした。塀の上をしっぽをピンと立てて、しゃなりしゃなりと歩いているネコ。
ちょっと綺麗な花が咲いているなと思うと、ふと塀から降り立って寄り道をする。
で、また塀の上に戻って、しゃなりしゃなり、と。
時折、塀の上から足を踏み外したりもするけど、落ちるわけではない。
そんなネコの私が、どうして犬を飼っているのだろうと。

飼うなら犬、だった。
ネコを見ているのも好きだけど、飼いたいと思ったことは、ない。
次男の杏樹(アンジー)は、ママである私のお出掛け気配を感じると、後追いする。
健気だけど、ちょっと気の毒になったりもする。「…もうちょっと、気楽にしていていいのよ。」

だけど、いざ私が出掛ける段になると、もう玄関までもやってこない。拗ねている。
で、私が帰宅すると、見ているくせに、玄関までやってこない。「アンジー!」と呼ばれて抱っこされるのを待っている。
…可愛いけど、「大変じゃない?」と声かけしたくなる。

で、なぜネコの私が犬を飼っているのか? が疑問だった。

「ペア・ワーク」でやったように、池見さんの前でもネコの描写をして。
私は塀の上をしゃなりしゃなりと歩くネコになっていた。時折、ヘマをしてずり落ちそうになる。が、落ちないネコ。

なぜ、ネコなのか?
その答えはすぐに分かった。…31年間の教員生活は窮屈だったから。
私はもう、束縛されたくなかった。
気ままに、興味の赴くままに、歩きたかった。


「ネコはネコが飼えないでしょ?」
池見さんはそう言った。
「あ、そうか!」と思った。「気楽にしていていい」と言いながら、どこかで後追いされることを望んでいるんだね。

淋しい、のかもしれない、と初めて思った。
子どもとも離れて暮らしているし。子どもは広島で就職すると言っているし。

そうすると、アンジーがまだ小さい頃、よく子どもの名前と呼び間違えていたことも思い出した。
それから…一緒にベッドにいて、つい、背中をトントンしてしまうことも。

見事に、私の「今」を炙り出す「アニ・クロ」でした!

【Contents4】〜ロジャーズとジェンドリン:シカゴ・スタイルの傾聴〜
 <概観>
 ・「クライエントのEXPレベルによってカウンセラーの聴き方が変わる」。これが「シカゴ・スタイルの傾聴」。
 ・フォーカシングは病院では上手くいかない。なぜか? 患者が「ドクター中心」だから。
 ・ロジャーズのいう「自己一致」(=純粋性)とは、カウンセラーが「本物の私として」クライエントに会う、ということ。言い換えれば、自分の体験過程を見ながらクライエントに会う、ということ。日本では理解されなかった。
 ・ロジャーズは自分の「理解」を確認しようとしている。鏡になろうとするわけではなく、結果として鏡になっている。

 <「傾聴」ペア・ワーク>
 ・聞き手は興味を持って黙って聴く。話し手はストーリー・ラインを落として話す。(話し手は、このときフォーカシングしている。)…10分
 ・聞き手は話してもいいが、ロジャーズ風の傾聴(理解したことを言う)をする。…5分
 ・交代する…15分
 ・振り返り…5分
 ・全体でのシェア…10分

 <「シカゴ・スタイルの傾聴」>
 ・「聴く方=傾聴、話す方=フォーカシング」、これをセットで考える。
 ・「感じている」とは、うっすらとした、すっきりしなさ、詰まった感じ。身体に出ていなくてもよい。まだ、概念化できないものを感じられたらよい。
 ・ジェンドリンの妻メアリーの言葉「フェルトセンス・リテラシーがあれば、フォーカシングは要らない」。「フェルトセンス」という言葉は音楽の世界にはない。

ロジャーズはカウンセリングをカウンセラー側から語り、ジェンドリンはクライエント側から語った。「だから、ジェンドリンの着眼点とロジャーズの着眼点は相補的」という視点が、私の中に残りました。

画像は、朝の杏樹(アンジー)との散歩で見かけた、ご近所の玄関へのアプローチ。
額縁の中のお花は、周囲の背景があって活きてくる、という意味で相補的。

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