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何もない空の真上から〜高階杞一の詩「食事」〜

2018/10/26
何もない空の真上から〜高階杞一の詩「食事」〜
今朝は高階杞一の詩「食事」を取り上げたいと思います。
「読書への誘い」第108号で紹介したものですが、読み直して、妙に気になった詩です。

       「食事」  高階 杞一

 

   猫が食事をしている 

  と 知らずに強く扉を開けた 

  猫は驚いて 

  ひどく怯えた目でぼくを見る 

  その時ぼくは 

  初めて 

  猫の目が人間よりずっと下の方にあるのを知った 

  人間よりずっと下の方から猫は 

  この世を見つめているんだと知った

 

  わたしたちが食事をしていると 

  晴れた空のどこかで 

  突然 扉が開く 

  わたしたちは怯えた目を上げて 

  空を見る

 

  何もない空の 

  真上から 

  箸が 

  ゆっくりと下りてくる

       (詩集『春’ing』ハリング)

 

 

うちには杏樹(アンジー)という猫のような犬がいますが。

なんで、「猫のような」かというと、忠実であるより自分の気分を優先する、

前足を、猫のようにくるりとひっくり返して、ボールを手で取ろうとする、

「ネコジャラシ」で遊んでもらうと喜ぶ…ということで。

 

アンジーは4、5キロ。私の10分の1以下。

アンジーからすると人間は自分の10倍以上の大きさで。

いきなり来られたら、怖いでしょうね。

 

そういえば…小さな子どもを叱る時には、

立って叱るのではなく、しゃがんで、と教えられたことがある。

…確かに。大きな大人は子どもにとって「怖い」。

 

昔、子どもに「進撃の巨人」とかいうアニメの存在を知らされたことがあって。

人間を襲うんだ、と。

「なんで?」と聞くと「知らんよ。食べるんでしょ」という答えが返ってきて唖然とした。

人間が食べられるのか…怖いでしょうね。

 

詩人は、そんなつもりはなくても猫を怯えさせたことに気づいて。

途端に、ネコ視点になっていて。

食事をしていると空から箸が下りてくる図を想像する。

 

…やっぱり、怖いでしょうね。

 

空から箸が下りてくるなんて、まるで星新一の世界。

 

うん。わかったよ、アンジー。

ママに大きな声で叱られると、怖いんだよね。

…怖がらせないように、気をつけるね。

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