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教職員給与特別措置法の見直しを!〜中教審「働き方」答申素案〜

2018/12/11
教職員給与特別措置法の見直しを!〜中教審「働き方」答申素案〜
2018年12月7日付の毎日新聞に、
「教員の残業代 棚上げ」と題された記事で、
「給特法見直し 後ろ向き」とのサブタイトルが踊っていました。

リード文には、
「中央教育審議会の特別部会がまとめた教員の働き方改革の答申素案には、時間外勤務の上限規制や変形労働時間制の導入などが並んだ。
これからが完全に実施された場合は,勤務時間の縮減や過労死の根絶に向けた「教員の働き方改革」の実現も期待される。
一方、上限時間を上回らないための具体策や、時間外手当を原則支払わないことを定めた教職員給与特別措置法(給特法)の根本的な改正には言及しておらず、現場の教員からは落胆の声が漏れた。」
とあります。

教職員給与特別措置法って何? と思われるでしょうね。
基本給の4%が一律に支払われる代わりに、それ以上の「残業代」は支払わない制度です。
でも、いつからそうなっているのか、そして、なぜ4%なのかについて、私も詳しいことは知りませんでした。

その経緯についての解説が、その記事にありました。

「そもそも基本給の4%とする『教職調整額』は、半世紀前の1966年に当時の文部省の調査で、小中学校の教員の1ヶ月の平均残業時間が約8時間だったのを基に算出された。
文部科学省の2016年度調査では、残業時間は1日だけで3時間以上に達し、給特法は勤務実態に即していないとの批判が根強くあった。」

そうだったのですね。
1966年の調査、ですか。
時代は「高度経済成長」が続いている時で、
1970年の大阪万博を迎え、
1973年のオイルショックとなるまで、
右肩上がりで「経済成長」していくさなか、ですね。

世の中的には「残業」もどんどん増えていった…時期だとは思うのですが、
教員の1ヶ月の残業は8時間だった、なんて、平和な時代ですね。

…そうですね。
私は、1時間早くに学校に行き、早く帰れる時でも18時過ぎまでは仕事をしていましたから、毎日2時間の残業。
そうすると、2×20=40時間の残業ですね。
時に、19時、20時になるときもあって、…運動系のクラブ活動を受け持っていると、19時などはザラで、どんなに早くとも19時半。
となると、1、5×20=30時間が上乗せになって、月70時間の残業ですね。
もちろん子どもが小さいときにはそれほど学校に残れなくて、
でも、結局は仕事は減らないので、「持ち帰り」の仕事となって、家でするしかなくて。
毎日12時間以上の労働だった、わけですね…。

やっぱり過酷だったなあと思います。
家に帰ると、はあ〜やれやれ、ではなく、
家事・育児が待っていたわけで。
それで、5時間睡眠の10年間。

その時も、やっぱり思っていました。
きちんと残業代を支払ってほしい、と。

そして、一律同じではなく、
担任を持ったら「担任手当」、
授業数が平均より多いなら、「授業手当」を出してほしい、と。

子どもが乳児だとやはり担任は持てなくて、
職場の皆さんからは「お互いさまよ」と思いやりのある言葉を掛けていただいた、けど、
それは平成11年から始まった広島の「是正指導」前の話で。
それ以降は、家庭事情がどんなであろうが、公の場では一切、口にできない空気があって。

人並みに、担任持ったり、主任をしたり、クラブ活動を見たり、しないと、
発言権もないような雰囲気で。
だから、それができない時期には、人に代わってやってもらっている、という
「負い目」を感じないですむように、
「担任手当」「授業手当」が支給されたら…と思っていた。

はあ〜。まだまだですね。
「絵に描いた餅」状態。

しかし、それにしても、
「中部地方の公立高校に勤め、『斉藤ひでみ』の仮名で活動する30代の男性」
が出てきているのは、心強い。
「4日に開いた記者会見で、給特法が修学旅行など4項目以外の時間外勤務を、自発的な行為とみなす根拠となっているとして、改めて抜本的な改正を訴えた。」とあります。

「修学旅行」ね…。あれもひどかったなあ。
3泊4日で、毎晩、夜中過ぎまで「見回り」があって。
なのに、業務は19時半ぐらいまでの設定となっていて。
20時に各部屋の班長などを呼んで「班長会議」などをしていたというのに。
見回りは22時ぐらいから、翌朝1時ぐらいまで。
だから、当然「深夜手当」がつくわけもなく。
「修学旅行手当」は、交通費や宿泊費、食費を引かれて、ほとんど残らなかった。

まあ、生徒と思い出が作れていい、と思うようにしたけれど。
でも、一労働者としては全く納得がいかなかった。
だから「修学旅行など4項目」だって、きちんと支払われていなかったのだけど。

教員を「人」として尊重しない職場で、人を尊重する教育はできない。

そう思います。
教員の長時間労働を当たり前に思って育つ生徒は、
自分が労働者になった時に、やはり、
「不当だ」と思うより「仕方がない」と思うのではないでしょうか?
そんな気がしてなりません。

画像は、昨年4月に尾道を訪れたときに撮った写真。
石段にネコの姿が埋め込まれているのがわかりますか?
昨日、テレビで尾道が放映されていて、ちょっと思い出したので。

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