11月17日、15時。神戸・新開地のダイヤ通り音楽ホールにて、浅田慈照さんの、この地での4回目の法話がありました。
浅田慈照さんは、高野山総本山金剛峯寺の布教師。
大学生であった19歳の時に、弘法大師空海に興味を持ち、高野山で出家得度された方です。
今回のお題は「悩みは楽に消せます」。
どうやって?
それには2つのことが必要でした。
1つは、「自分を護る」こと。
「護る」とは警護すること。
人は、悩みは自分の内から出てくると思っているけれど、それは違う。
自分以外の人が関わってくるから、初めて苦が生まれる。
社会性を持って生きると、自分が自分で生きてはいない。
「自分を護る」とは自分に寄り添うこと。
自分が自分の護り手となったら、行動が変わる。
どんな風に?
欲しい答えは自分が知っているから、
たとえば、辛いとき、言葉じゃなくて、背中をさすってほしかったら、そう言わなければ。
自分が必要と思うことを自分が。
2つ目は、「人の言葉を引き受けない」こと。
親からの親せきからの言葉は、思いのほか深く入り込んでしまう。
そんな「世間の価値観」を引き受けなくていい。
自分なくして人から出発したら、絶対自分に帰ってこれない。
「1人称・単数・現在」、「今の、ここの、私」が大事。
とにかく自分を生きてください。
自分を大事にして生きてください。
私は、何があっても私の支持者でいようと思っています。
自分の気持ち良い状態は何か、を考えながら、気持ちよく生きたいと思っています。
どうか、自分の大好きなものに囲まれて、生きてください。
…そんなストレートなメッセージに、…何かとても熱いものを感じました。
人の言葉の奥には、その人の人生がある。
自分の好きなものに囲まれて生きようと思われた慈照さんの、そこに辿り着くまでの時間を想いました。
…少し、涙ぐんでしまいました。
心に染みるお話でした。