1年振りに参加するももちゃんフェルデン。
前回は、スカイツリー下の会場だったけど、今回は東銀座。
朝の9時過ぎに都営浅草線・東銀座駅に降り立った私は、まずは、日比谷線に乗り換えて、築地駅へ。
アンジーを預けに。
預けられると分かったアンジーは切ない声で鳴く。
大丈夫だよ、アンジー。
ここは単なるドッグホテルじゃなくて、相性のいいワンコと遊ばせてくれるところだから。
きっと、お友だちと楽しい時間が過ごせるよ。
半ば言い訳のように、アンジーにささやく。
ちょっと後ろ髪が引かれるけど、いざ、出発。
開始時間まであまりなくて、タクシーを拾う。
ももちゃんの顔を見て、改めて、ああ、来れたな、と思う。
まずは、フェルデンクライスについてのレクチャー。
モーシェ・フェルデンクライス。フランスの物理学者。柔術家でもある。
どうやって関節を外すか、そして、どうやってそれを治すかを考えた。
サッカーをやっていたこともあり、膝の皿を痛めて、それも治した。
ギンドラー(センサリー・アウェアネスの名付け親であるセルバーの先生)に学ぶ。
ギンドラーは結核に罹ったとき、片方の肺を休ませたら治るのではないか? と思い、実際に片方の肺だけで呼吸して、結核を治した人。
身体に意識を向けると、微細なものに気づく。
今回の講座は、
1 赤ちゃんの身体のレッスン
2 日常の身体のレッスン
を行う。
赤ちゃんの脳は、脳が一番発達する時期。
自分の身体を使って調節する。
調節とは、身体を使って自分の部位を確認し、神経に刺激を与え、自分の身体の動きを通して意識化していくこと。
重力と神経が関わって「動き」ができてくるが、その動きが呼吸と一致していたら気持ちよい。
人間は大人になると身体を自分のためではなく、人のために使う。
「日常の身体のレッスン」では、それを外していく。
ポイントは「ゆっくり動く」「心地よい範囲で動く」こと。
デモ・セッションの後、2人組みになってワークを行なっていきました。
私は3年振りぐらいに会った、まちこさんと組になり。
「緊張した場面」を思い起こし、その時の姿勢を取り、どこに触れると安心するか…を順にやっていった。
私は「緊張した場面」に2週間前の講座でのことを扱うことにした。
講座初日で講師への質問を通して、何か暖かいものを感じていたのに、翌日、休憩時にその講師と一緒に写真を撮ってもらおうとして「お写真、ご一緒によろしいですか?」とお声がけしたら、「SNSに載せなければね」と言われた。
私は、他の人がツーショットで写真撮影されているのを見て、私も、と思ってお願いしたのだけれど、…他の人にも同じように言われたのかもしれないけれど、いや、SNSに載せないでほしいということ自体は何も思わないのだけれど、その言い方に、何か冷やっとしたものを感じて、思わず「もう、いいです」と言いたくなった。
…しかし、私からお願いして、そういうのも失礼な気がして、そそくさと自撮りで写真を撮り…それから、その講座が終わるまでの間に、私はその写真を消去してしまった。
そんな話をして、自分の身体が欲するままに右腕を動かし、右肘を動かし…していたら、私の腕は、左前の方向に動きたがる。
同じように左腕も、右前の方に動きたがった。
両方の腕が、何かを抱えるように動きたがっているのを見て、私は、ああ!と思った。
私は…講師の「赦し」という言葉を聞いて、今はまだ無理でも、いつの日か妹を許せる日が来るのだろうか、と思ったのだ。
だから、その言葉に泣きそうになった。
だのに、翌日、そんな風なピシャっとした言葉が返ってきて、私の、延びていこうとする腕が、行き場をなくしたんだ…!
それが分かって、涙が出てきた。
…そうか…そうだったんだ…。
私の身体は、私の頭よりものをよくわかっている、ということが分かった。
…そうね。私はもう少し、私の身体の声を聴かないと、ね。
身体にアプローチすることの意味を深く理解した一日でした。
それから…側にいてサポートしてくれる人の存在の大切さも。
まちこさん。5年前のゲシュタルトのプレトレーニングで出会った友だち。
まちこさんだったから、安心して話もできた。
画像は、慈照尼宅の階段にいた、置物。
微細なものは、目を凝らさないと気づかないものですね。