<コーチングとは何か?>
イソップ物語のウサギとカメの話はとても有名です。
子どもの頃、祖母から歌つきで話してもらいました。
「♪もしもしカメよ、カメさんよ〜。世界のうちでおまえほど、歩みののろいものはない。どうしてそんなにのろいのだ。なあんとおっしゃるウサギさん……♪」
そして最後に祖母は「油断大敵」で締めくくるのでした。
たまたま私は卯(う)年で、祖母がウサギが愚かだと言うたびに、自分が言われているようで不愉快でした。
確かにウサギは慢心していた、しかし、私は心情的にウサギの側にいました。
だから、もし自分が今、ウサギのコーチだったら、ウサギにはレースに完勝させたい。
それ以前に、カメをからかったりするような、真似はさせなかった。
それから、レースのあと、イソップなんかにゴシップを書かれない方法などについても話し合っておきたいなどと思ったりしたわけです。…
しかし、実際にウサギをコーチするとなったら何をどのようにするのか具体的な策が必要です。
単にウサギとカメのレース結果を知っているという立場から意見するだけで、ウサギが動くとも思えません。
…この状況でウサギが考えを変え、自発的に行動を変えるようになるために、「あなたがコーチならウサギとどう接するか」について考えてみてください。
そして、ウサギをコーチングするという設定の元に、いくつかのコーチングの段階説明を紹介していくのですが、
<№137 Note—考えるヒント—>
最初、高校生にコーチングの本を紹介するのは、適切ではないような気もしたのです。
それは、コーチングの視点や技術を会得しなければならない立場の人は、まず、教育関係者であったり、企業のマネージャーであったり、医療従事者であって(実際、筆者も「はじめに」でそのように書いています。)、高校生はどちらかというと、「コーチングを受ける」立場ではないかと。
でも、少し考えて、そんな「コーチ」が付いてくれる恵まれた立場にはなかなかなれない、ということもあるけれど、それより、自分でコーチングの視点を持てば、さまざまな問題に対応しやすくなるのではないか、という気がしてきたのです。
幸いにして今、導いてくれる人がいたとしても、一生そんな状態は続かない。
いずれ人は、自分で自分をコーチングする、つまり、「自分で自分を育てる」という視点を持たないといけないのではないか、と思ったのです。
…そんなことは、コーチングの本のどこにも書いていませんが。
(それはそうですね、コーチ不要論なんて、コーチングを仕事としている人が言い出したら自殺行為ですもんね。)
なかなか頑固で、融通が利かなくて、視点を変えるのが難しい自分自身をなだめながら、そして認めながら、まだ、諦めるには早いよと励ましながら、自分自身とつきあっていくのは骨の折れる仕事ですが、きっと生きていくということはそういうことなのでしょう。
言ってみれば、そういったときの「自分との対話」は内言活動です。
カウンセリングルーム 沙羅Sara
あなたはあなたのままで大丈夫。ひとりで悩みを抱え込まないで。
明けない夜はありません。
電話番号:090-7594-0428
所在地 : 生駒市元町2-4-20
営業時間:10:00〜19:00
定休日 :不定休