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問いを立て、自分の内(なか)で廻(めぐ)らせる

2020/11/27
問いを立て、自分の内(なか)で廻(めぐ)らせる
朝。目覚めの微睡(まどろみ)の中で。
人と交わした言葉の断片が、ふいに私の中で蘇る。

長田弘の詩「最初の質問」の中で、
「問いと答えと/いまあなたにとって必要なのはどっちですか。」とあって、
「え? どっち?」と問われ、即座に
「問い、でしょ。」と答えた。「どんな問いを立てるか、で、人生は変わってくるのだから。」
訝(いぶか)しげな、問うた人をよそにして、それ以上の言葉を私は重ねなかった。
…多分、それ以上の答えは自分で探すもの、だから。

「やっぱり、先生のお子さんですよ。即座に反応して返してくる」
子どもに会って話をしてくれた教え子Nくんの言葉。
「うん…ただ、刃物のような鋭さ、というか。ひやっとする冷たさを感じる鋭さ、というか…。」
「そうね。多分…そうだろうね。それは、今ある自分で反応して、応えられるものに即座に反応する鋭さ、ね。」
「応えられないものを自分の内で廻らせる、ことをしないから、判断が浅薄になる。…多分、これからのあの子の課題だろうけれど。」
Nくんには、私の言っていることが十分伝わった、ようだった。

自分の言葉が相手の腑に落ちているかどうか、は即座にわかるもので。
もう少し言葉を足せば分かりそうだと思う時には、言葉を足す。
けれど、たくさんの言葉を足しても難しそうな時には、もう少し時間が必要という判断をする。
あるいは、私の言葉は相手には有益に働くものではなかった、と自省の方向に思いを廻らせる。

何もかもが、言葉で説明がつく、とは私は思わない。
できるだけ、言葉で理解し、言葉で思いを伝えよう、とは努力するけれど。
言葉は「事の端(は)」。物事の一端を表すことしかできない。

それでも。
そんな不充分な道具でも。
わかり合うための大事なツールだから。
それが全て、ではないけれど。

すぐさま応えられないものを自分の内で廻らせる、ためには、「保持し続ける力」が必要なのかもしれない、と思った。

すぐさま答えの出ない問題を「保留」しておくこと。
人は苦しさから逃れるために、すぐさまの解決を求める。
もちろんそれはわからないことではない。
しかし、大事なことほどそんなに早くに結論が出るものではなく。

そうすると、苦しさのあまり答えを即断し、そうして「終わったこと」にすることで心の安定を図ろうとする。

それは、あまりにも、浅薄な解決の仕方で。
そうすると、生きていくための智恵にも辿り着けない。

そんなことを考えた。


子どものことは、3年、と思った。
3年、待ってみよう。
その間、私は自分の為すべきことをしよう。

その間、私はどこに辿り着けるか。
子どももどこに辿り着けるか。

祈りながら、待ってみよう。
そう思った。

画像は11月24日に訪れた、奈良桜井の談山(たんざん)神社の紅葉。
青い葉が少し残る中に光が差し、葉の影も見え…。陰影があるからこそ、豊かなのか、と思いました。

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