それにしても、リズムが歌詞が、心地よいのは、お遍路の「同行二人」に通じるものがあるからだろうか? と思えました。
自分の人生は自分で歩まねばならないのですけれど、たったひとり、と思うのと、あなたがいる、と思うのでは、心持ちがずいぶん違います。
私の結婚生活がうまくいかなかったのは、私の側の問題として、どうもこんな絶対的な「あなた」の存在を求めたからではないか、という気がしています。
自分の人生を歩むのに不安で、こんな不安な自分をそのまま受け入れてくれる存在が欲しかった。
しかしそれは「人」の領域ではなく「神」の領域だった、のですね。
無い物ねだりをしていた、という自覚が生まれてから、相手に対する申し訳なさが私の中に生じました。…まあ、そんなことだけではないのですが。
そのままの存在を親が受け入れてくれていたかどうか、ということが、その後の人生に及ぼす影響が大きいと思います。
大きすぎる、と言ってもいいかもしれません。
満たされない思いは、無意識のうちに他の存在で満たそうとうごめき、「なぜわかってくれないのか」と多大な要求を相手に対して突きつける。
自分が満たされたいばかりで、それなのにいつまで経っても満たされない。饑餓状態ですね。
今の私は、人に絶対的なものを求めてはいません。
その時々で助けてもらうことは多々ありますが、でも、一人の存在に全てを求めることはなくなりました。
…おそまきながら。自分も不完全な存在で、人も不完全な存在。
それを認められるようになって楽になりました。
今なら結婚生活もうまくいくのではないかと思いますけれど、母は「もう結婚はいいやろ?」と言っています。
自分の老後が困るそうです。
とんでもない親だと思われるかもしれませんが、私は逆にあっけらかんとそう言う母にしょうがないなあ…と思っています。
…でも、もしかすると、母のインナーチャイルドを母と育てようとしながら、私も私の「原点」を見ようとしているのかもしれない。
母が原点だとは到底思えないけれど、満たされない母が私に行ってきたあれこれの「出処」を見ようとしているのかもしれない。…そんな気がしてきました。
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