昨日は母も出掛けるところがあって、杏樹(アンジー)は家でお留守番をしていたのですが、帰宅して自分の部屋に入ったら、なんと「えびせん」の袋が開いていて、ちょっと中味が減ってるような…。結構丈夫な袋なのに、袋の中ほどが破れてて…。「アンジー!」と呼んでも来ず、見に行ったら部屋の隅っこでお尻を向けて後ろめたそうに振り返って見ていました。
「アンジー、勝手にこんな塩分の多いもの、食べたらダメでしょう? 悪い子だね。」と言ってお尻を叩いたら、上目遣いに恨めしそうに見ながら、「うおん」と文句を言ったのです。「わかってるよ。わかってるけど、叩かなくったっていいじゃないか!」まるでそんな風に「抗議」したのです。歯を見せているけど、私の手を噛む様子もなく、弱々しく。
叩いたことはなかったので、びっくりしたのかもしれませんが、私には「何も叩かなくたって、いいんじゃないの? ママ。」と言っているようにしか思えませんでした。…そういえば子どもが小学4年の時、一度、あまりに言うことを聞かないのが腹立たしくて、パチンと叩いてしまった時に、「痛いじゃんか!」と抗議されたことを思い出しました。
そっか…おまえにも自尊心、あるよね。叩かれて躾けられるの、嫌だよね。
その昔、多分…小学校4年の頃、何かのことで食卓で母にパチンと叩かれたのがショックで、許せなくて、3、4時間プチ家出をしたことも思い出しました。「何も叩かなくたって! 口で言えばわかるのに!」
ほんの近くの国立試験所まで行き、植えられている鬱蒼とした木々を見上げ、気持ちが収まるまでそこにいたことがありました。プチ家出といっても、そんな行く当てなどなかったのです。
父は母に、私には手をあげるなと叱ったらしく、叩かれたのは後にも先にもその時限りでした。
プチ家出といえば…平城高校に勤め始めて2年目を迎えた秋、クラスの女子生徒の一人が、夜11時を過ぎたぐらいに電話してきて「先生、泊めて…」「どうしたの?」「親と喧嘩して出てきた…。」
町中をフラフラさせてもいけないと思って「じゃあ、おいで。家わかる?」と言って泊めたことも思い出しました。私は家を出て一人暮らしをしていて、ちょうどその時、大学の1年下の後輩が泊まりに来ていて、う〜ん…と思ったのですが。
ケータイのない時代だったので、固定電話でお家に電話を入れさせ、電話を代わってもらってお母さんに「今晩泊めて、明日帰しますので。」と伝えたことも覚えています。えっと…その子は久美ちゃん、でした。何も聞かなかったのに、久美ちゃんは確か、自分で淡々と「頭にきた!」話をしたように思います。
後日、彼女たちの同窓会に呼ばれて、40を過ぎた久美ちゃんに再会しました。お母さんになっていました。
アンジーの話に戻します。ワンコだって、叩かれて大きくなっていなかったら「異議申し立て」をするのですね。ですが、これが小さい時から馴染みのあるものだったら…「叩かれても仕方ない」と思うのでしょうか…。「ボクは悪い子だから、叩かれたって仕方ないんだ…」そう自己卑下して「抗議する」などと考えもしないのでしょうね。「自分が叩かれるのを許」していたら、自尊感情は育ちませんね。どこかで断ち切らないと、世代を超えて連鎖していきます。「痛いじゃんか!」という抗議は大切です。
アンジーの話から、連想的に話が逸れていってしまいました…。こんなに話がまとまらないのは、今日、10時過ぎから、ナードのアロマ・アドバイザーの再試験があるから、でしょう。…そう、僅かに80点に満たなかったようで。今から、もう一度、おさらいします。
画像は朝のアンジーとのお散歩で撮った、近所の生垣。朝日が差していました。