この週末は「シニアライフカウンセラー養成講座」の受講に、神戸・三宮まで通っています。「一般社団法人シニアライフサポート協会」が主催しているものです。「自分自身のシニアライフの準備が整えられ、家族や身近な人へのアドバイスも可能になる」とパンフレットにあります。
「具体的には、高齢者の住まい、不用品処分、不動産処分、遺言、相続、後見人、医療、介護、在宅支援、生きがい支援、就労支援、税務、保険、葬送仏事支援、お墓、遺品整理のことなど、高齢者が抱えている様々な困りごとや悩みを総合的にサポートし、解決へと導いていくのがシニアライフカウンセラーの役割」とも。
昨日は「初級講座A」として、まずは協会理事の小番一弘(こつがい かずひろ)さんから「超高齢社会の将来展望」についての講義。
総人口に対して65歳以上の高齢者人口が占める割合を「高齢化率」といい、高齢化率が7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、21%を超えると「超高齢社会」ということ、日本は2007年に「超高齢社会」に入ったこと、諸外国に比べて、日本の高齢化のスピードが速いこと、それらは高校で小論文の指導にあたっていましたから知っていました。2025年には団塊の世代が後期高齢者(75歳以上)に達することにより、介護・医療費等の社会保障費の急増が懸念されるという、いわゆる「2025年問題」も知っていました。ですが、「1人の若者が1人の高齢者を支える社会となる」という「2050年問題」は知りませんでした。…まあ、生きてないような気もするのですが、微妙ですね。
あと、平均寿命と健康寿命の差が約10年あることも知りませんでした。…ふう〜ん…。
次の講義は「介護保険」について。介護施設の施設長をされていた方からの講義。介護認定は「要支援」の場合は「地域包括支援センター」で、「要介護」の場合は「居宅介護認定は支援事業所」で、というのを初めて知りました。
介護保険利用者の負担割合も、原則1割負担ですが、一定以上の所得がある場合2割負担であることも初耳。
この介護保険制度は3年に一度法改定されるそうで、2015年に改定なったので、次回は2018年だそう。…高齢化の状況変化に対応させるわけですね。…ということは、今の介護保険適応が、どんどん外されていく可能性もあるということです。…う〜ん…。
午後からは「相続」の話。大阪市浪速区で事務所を構えていらっしゃる松田一郎さんから。司法書士、土地家屋調査士、CFP(フィナンシャルプランナー)でいらっしゃるそうです。
私は3年前に父を亡くし、その後の手続きのあれこれがあったので、総ざらいのようでわかりやすかったです。ですが…初めて聞かれる方は、この時間だけでは盛りだくさん過ぎて、わかりにくかったでしょうね。
次は「エンディングノート」。別の講座でお仲間の方の講義となりました。M&M社会保険労務士事務所代表の北村滋郎さんです。
エンディングノートとは「自分に万が一のことがあった時に、残された家族が困ることがないように、自分の考えや自分しか知らないことを記録するノート」であるとテキストにはあります。また「自分自身の希望を実現するため、気持ちをキーパーソンに上手に伝えるための終活ツール」であるとも。キーパーソンとは、同居の家族、近くの親族、遠くの親族、友人知人、専門業者を指すようです。
しかし本当に大切なのは「家族への思いと感謝の気持ちを伝えること」と「自分自身の今後のよりよい人生のための指針ともなるもの」だというのです。…前者は理解していましたが、後者の視点は持っていませんでした。
テキスト以外の北村さん独自の資料が魅力的でした。「書き方よりも考え方が大切で、自分がどう生きてきたかを遺したい。」「考え方(価値観)を切り替える。『足し算』の人生から『引き算』の人生へ」「同じことを繰り返して身に付ける知識・技能(ノウハウ)ではなく、自分を発見するための思考力が『価値観』。自己を批判する力であり、出会いによって磨かれるもの」。…う〜ん、なるほど!
最後はこの道43年という葬祭ディレクターの井上康孝さん。(株)日本葬儀社 代表取締役であられる方でした。50分の講義時間は短い!とばかりに縦横無尽にお話を繰り広げられました。訃報を聞いた時にまず発する言葉は「お悔やみ申し上げます」。これは亡くなった方への言葉だそうです。「御愁傷様です」は残された方に対する言葉。まずは「お悔やみ申し上げます」という言葉を、というお話から始まりました。…なるほど。「『葬儀』とは『葬送儀礼』の略です」とも。
最後に20分の認定試験があり、それで終了しました。結果は1週間後だそうです。今日は「初級講座B」です。楽しんできます。
画像は、朝の杏樹(アンジー)との散歩で見つけた、ご近所の薔薇。