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公平であるということ

2017/05/31
公平であるということ

今年の2月から1週間に一度、生駒市立俵口小学校に行っています。

3、4時間目にカウンセラー室で待機して、ちょっとしんどくなった児童に関わるのです。

昨日は初めてMちゃんに会いました。

 

先週お休みで、やっと学校に来たのはいいけれど、教室に入りづらいようで朝から保健室にいたらしい。

保健室の先生に連れられてカウンセラー室にやって来ました。

図工の道具を持って来て、授業課題をやり始めました。…ホント真面目。

 

描いているのが、デザインみたいに見えて、「アクセサリーのデザインみたいね」と言ったら、お母さんが昔、そういうお仕事されていたようで、今でもお家で一緒に作ったりするそうな。

 

子どものやっていることをじっと見ていると、何か、その子のこだわりが見えてきて、それがその子との「関わり」の入り口になるのですけれど、なかなかそういった「穏やかな時間」は、自分の子どもには持てなかったなあと思います。

自分の抱えている「問題」は横に置いておいて…という気持ちにならないといけないものですから。

一言で言えば「心の余裕」です。

 

あれをやって、これをやって、と時間に追われていると「心の余裕」は持てないですね。

頭は次の段取りで一杯で、目の前の子どもに寄り添えない。

…申し訳なかったなあと思いながら、私は今の「目の前の子ども」には、無心でそばにいるように心掛けています。

そうすると、いろんなものが見えてくる。

 

先週は熱中症気味でお休みだったということだけど、確かに身体に熱がこもりそうな体質に見えるなあ…私と一緒で。

でも「やらなきゃ!」の気持ちは強いんだなあ。これまた私と一緒で。気持ちが先走って、身体がついていかない状況? …うん、そうみたい…。

 

午後からのプール掃除も、参加しなきゃと思っているらしい。

でも、担任の先生は、「体調が悪いから休んだんだし、体調が悪いから教室に来れないんだから、プール掃除も無理でしょ?」と。

確かに、ね。気温も30℃超えで、日差しも強そうだ。

 

だけど保健室の先生は「まあ、本人に言ってもやるって聞かないから、やらしてみたら? でないと、また明日、学校に来れないかもよ」と担任の先生にアドバイス。

担任の先生は、ちょっと納得いかない様子だったらしい。…それはワガママではないの? と。

 

まあ、ね。担任の先生の気持ちもよくわかる。私も長いこと「どの子にも公平でないと」と思っていたので。

でもある時、生育過程も違って、感じ方も違って、抱えている問題も違うのだから、…つまりは「出発点」が同じでないのだから、「もう、今までのようにやっていけない!」と悲鳴あげてる子どもには、「皆がやっていること」をそのまま強要するのは、酷な気がした。

 

他の子の対応と違っていいのかもしれない…。

いや、むしろ、違えないといけないのかもしれない…。

 

「悲鳴」を聞くには、こちらの「心の余裕」が要りますね。

 

…今度行くときには、ちょっと、担任の先生と話をしよう。

「…うう〜、なんか、気持ちがモヤモヤする〜」と保健室の先生に言われていたそうだから。

私もそうだった、と。

でも、「悲鳴上げている子には、それが必要」なのだ、と。

私は自分の子どもの悲鳴を聞き逃して、苦しんだ、と。

今でも…自分の子どもには、申し訳なかったという思いがある、と。

 

画像は、朝の杏樹(アンジー)との散歩で見つけた、ご近所の玄関先の置物。


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