昨日から、ナード・ジャパンのインストラクターコースが始まりました。1年間24回の講座です。
医療としてのアロマオイルの知識を得たい!という気持ちから、半年間の講座を経て、アロマアドバイザーの資格を取りました。
ひとまず、それでいいと思っていたのですが、「もうちょっと学びましょうよ」という中田先生のお誘いが。
次なる資格を得たいというより、ナード・ジャパン認定校「メディカアロマ」の中田尚美先生の講義をもう少し聴いていたいという気持ちで、次を申し込んでしまいました。
先生の豊富な知識は、テキストに書いてあることを説明される時より、横道に逸れたり、受講者からの質問に答えていただく時に発揮されます。
そして私は、へえ〜、そうなんだ!という発見が楽しいのです。
久しぶりに教室を訪れた私は、アドバイザーコースの時より数段分厚くなったインストラクターコースのテキストと、ハードカバーの大判『ナード ケモタイプ精油事典 Ver.8』『ナード ケモタイプ精油事典実践集 Ver.8』を受け取りました。
ナードのこの『事典』は、他の協会で学んだ人も購入されたりするそうです。
なぜなら、こういった「事典」は他にはないそうなのです。
さて。「レッスン1」は「生物の基本と精油のもととなる植物」というテーマで始まりました。
植物の細胞と動物の細胞の比較から、共通点が多いことが示され、つまりは、「なぜ植物由来の精油が、ヒトの体内に吸収されることができ、かつ、害とならないのか」の根拠を学ぶ、ということだったと思います。
その際、植物は「無機質を利用して有機物を作り出すことのできる〈独立栄養生物〉」であり、ヒトは「外部からの有機物に依存する〈従属栄養生物〉」である、という説明があり、新しい用語が私の中に入ってきました。
次に「学名」の説明がありました。
「学名」とは、生物の名前を混同しないように世界共通の規則に従って付けた名前のことです。
スウェーデンの植物学者カール・ヴォン・リンネ(1707〜1778)が創始したものだそうです。
生物を分類するための階層は7つあって、
界(kingdom)/門(動物:Phylum・植物学者:division)/綱(Class)/目(Order)/科(Family)/属(Genus)/種(Species)
学名は、属(Genus)+種(Species)に、学名を発表した著者(命名者)の名前を添える、とのこと。
例えば、「ラベンダー・アングスティフォリア」は、「Lavandula angustifolia L」が学名ですが、属名と種名はイタリック体の斜体、最後の、学名を発表した命名者の名前(リンネのL)は正体、と決まっているようです。
さらに、「種」以下の階級として、「ssp.(亜種)」「var.(変種)」「f.(品種)」があります。
「亜種」とは、生息地によって成分に違いが見られるもの、「変種」とは、理由がわからない違い、「品種」とは、外見上は同じでも、生育速度が違うもの、だそうです。
その他「x」は、雑種を表し、交配(かけあわせ)してできたもの、例えば、ペパーミント、ゼラニウム・エジプト、ラベンダー・スーパー、ラベンダー・レイトバン、など。
ナードがなぜここまで厳密かというと、それによって精油の成分が異なってくるから、なのです。
成分が異なると作用も異なってくるので、「医療」として用いるのに効果が期待できないものを排斥している、ということでしょうか。
いやあ…奥が深いですね。長くなるので、今日はここまで。
画像は自宅の、デッキ横のラベンダー。(イングリッシュ・ラベンダー、だったはず…)