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ボイスアート・学びの時間(1)

2017/08/21
ボイスアート・学びの時間(1)
昨日は、まやはるこ先生の「ボイスアートの勉強会」に初参加しました。
月に一度、神戸のセッション・ルームで行われているものです。

「お辞儀呼吸法」で、意識を自分軸に戻すことをして。
まず、「与える」ということについてのお話がありました。
これは「受け取る」ということと、横軸と縦軸の関係にある、と。

「与える」ことをしようとする時に、「奪われてしまうかもしれない恐怖」に捕らわれることがある、と。
そんな時は「自分の呼吸に還る」ことで「『与える』に還る」のだと。
「自分の呼吸に戻る」とは、自分はどこに在るのか、自分をからっぽにして「分かち合う」立ち位置に立つこと。
そのためには自分の感じている「恐怖」を自覚できることが大事、「気づく」ことが大事。「気づく」ことが「自分を見る」ということである、と。

私にとっては「奪われてしまうかもしれない恐怖」とは「呑み込まれてしまうかれしれない恐怖」のように思えました。呑み込まれて、私の存在が無くなってしまうような…。
心の調子が良くない時に、人前で話をする時、授業をする時に、感じたことがあります。
自分がしっかりとそこに居ることができなくて、ゆったりできなくて、ホント文字通り「心、ここに在らず」の状態。
人前であがったりするのは、こんな時かもしれません。

…そういえば、あがってるな、と自覚した時は、私は無意識に息をゆっくり吐いていた。
肩の力を抜いて、ゆったり構えることを、誰に教わるとなくしていた気がします。

次に「分かりません」という言葉の意味について。
よくよく考えを巡らせて、「わからない」という場合と、「分かりたくない」「考えたくない」という場合の「わからない」がある、と。
後者の場合、「教える」ということをやってはいけない。なぜなら、「教える」ことは「情報を与える」ことだから。
そうではなく、「伝える」ことを。「伝える」とは分かち合うこと。
「分かち合う」とは許し、解放すること。そこには必ず「気づき」がある。だから、安心して不思議と開かれていく、と。

それから、二人組みになって「楽しかった子どもの頃」をテーマに、ワークを行いました。
私は、参加人数が奇数だった関係で、まや先生と組みました。
「楽しかった子どもの頃」を扱おうとすると、いつも私は困ってしまいます。
何も出てこないからです。

目を閉じて、年齢退行を行なって、私が思い出したのは、9歳ぐらいの時、3歳下の妹を連れて、ピアノの先生のお家にレッスンに行った帰り、バスを乗り間違えて、家のバス停まであと少し、のところで右折レーンにバスは入っていって、「あ、違う…」と絶望的な気持ちになってバスが右折するのを見ていた私。
妹はべそをかき出すし、泣きたいのは私も一緒、なのに、どうにかしなきゃ…と必死で考えていた。
…とりあえず、次のバス停で降りよう。
運転手さんに、乗り間違えたことを言って、余分なお金がないことを言ってみよう。
それから…バスが曲がる前の道まで歩いて戻ろう。バスは高架橋を渡ったから、ちょっと距離はあるけど。
それから、バスをよく見て、もう一度お家までのバスに乗ろう。

泣かんでいいよ、大丈夫、お家に帰れるから。
そう言って、妹の手を引いて、歩き出したことを鮮明に覚えています。
運転手さんは、運賃はいい、と言ってくれた。
とりあえず、バスに乗るお金はある。
大丈夫。大丈夫。

家にたどり着くと、母に叱られて。どうして間違えたりしたの? と。
だから、この話は私には「失敗した話」として記憶されていたのだけど、まや先生から「大事なことは無事に家に帰れたこと。不安でいっぱいのマコちゃんに、今のまこさんがそばにいてあげて、大丈夫よ、よく頑張ったね、偉いね、と声を掛けてあげてください」と言われました。
「あなたが辛かったこと、怖かったことはみんな私が知っているからね。だって、私はあなただから」と声掛けすることも。「そうして、二人を光で包んであげてください」と。

「小さなマコちゃんは、どんな風ですか?」と尋ねられて、「なんだか嬉しそうに私を見上げています」と答えました。
…そう、私は、9歳の時の私が、やっとにっこりしたのを見たのでした。

母がなんでその時叱ったのか…それもわかる気がしました。母はびっくりしたのです。
びっくりして、その気持ちを持て余して、どうしてそんな心配をさせるの? と私を責めたんだと思います。
私がちゃんとバスを間違えなかったら、そんな心配をさせられることもなかったのに、と。

でも、今回のワークで大事なのは、不測の事態が起きてもちゃんと私は対処したんだ、ということ。
それを認めてあげること。無事に家に帰ることを、ちゃんとやり遂げた話として認めること。

誰も間違えたくて間違えるわけではない。
でも、予想外のことが起きるのが人生ではないか、と思います。
起きてしまったことに、なぜ?と問うのではなく、「どうすれば、この状況を切り抜けられるか」にシフトした方がいい。
なぜ?と問うても、自分や状況を責めるばかりで、事態は変わらないから。
自分を責めることは、力が萎えていっても、事態に対処する力は湧いてこないから。

…そうね。今日、下宿に戻る子どもに、この話をしよう。
不測の事態に対して、どう対処するか、があなたの財産になる。
そう。自分を責めることは無益で、逆に有害ですらある、と。

画像は、つい最近、トリミングに行った杏樹(アンジー)。胸張って、すっくと前を向いています。

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