昨日は、母の病院に行く前に月1回の美容室に行きました。
生駒駅近くの美容室なのですが、いつの頃からか、施術中のオーナーとの会話を楽しむようになりました。
お店は今年7年目に入るそうなんですが、昨日は、開店当初のお話となりました。
勤めてた美容室を辞めて、自分でお店を持ったのが30歳半ばの時。
近鉄沿線上で場所を探したそうです。JRより近鉄の方が馴染みがあったので、とのこと。
お勤めは近鉄南生駒線の沿線上だったそうですが、さすがに近くで店を持つわけには行かず、と。
店舗の内装などに予想以上にお金がかかり、予定していた額の1.5倍となってしまった、と。
私は恐る恐る聞きました。「…いくらかかったの?」「1500万を超えた。…運転資金もつぎ込むことになった。」
予定外でも、もう引くわけには行かず、と。
それで、開店後しばらく不眠症になってしまったそうです。
「不安で、押しつぶされそうで、1時間ごとに眼が覚める。」
でも、1年過ぎ、2年過ぎて行くと、年間のサイクルがわかってきて、予想が立てられるようになると、次第に不眠症も治まってきた、と。
そうして、借金もほぼ返済出来た、と。
…なんで、こんな話になったんだろう…?
ああ、そう。「もう1ヶ月経ったのね。速いね」というご挨拶から、オーナーが「あっという間に歳をとるけど、でも歳をとっていいことが1つだけある。」と言い出して。
「え? 何?」って聞いたら、「いろんなことが、誰にでもひととおり起こるべくして起きるけど、多少のことで不安にならなくなること」だと。
「いくら準備していても、予想外のことは起こる。でも、歳をとればとるほど、不安に駆られないようになってきた」と言って、不安のピークだった開店当初の話になったのでした。
「よく耐えましたね」と言ったら、「不安になるのはしょうがないと認めた」との返答。
でも、それ、大事なのですね。
「不安だ」「辛い」「苦しい」…そういった、一般的に「負の感情」と言われるものが自分の中にあることを認めないでいたら、…そんなものはないことにして「感情に蓋」をしたら、かえって、思わぬところでひょっこり顔を出す。
「思わぬところ」だから、自分でも慌てるし、対処の仕方がわからなくて、ますます、泥沼に足を突っ込むようなことになる。
…ミスが多くなって、余計な仕事を増やしてしまって、ますます余裕がなくなる悪循環。
そうなると、いつ落っこちてしまうかもしれないような「綱渡り」で毎日を過ごすようになる。
…苦しい、ですよね。苦しい。
でも一旦、そういう状態になってしまったら、なかなか自分ひとりで対処できなくなります。
私も教員時代、「身体を引きずるようにして」学校に行ったことがありました。
どこの誰に相談したらいいのかわからず、…一般のカウンセラーになんて、教員の事情などわかってもらえそうにない、学校の雰囲気や流れている空気感など、絶対わかってもらえない、と、ひとり悶々とした日々もあります。
私以外にも、悶々としている教員はたくさんいるような気がして、それで、私に何かできないかとカウンセリングルームを開設したのです。
話してくれたオーナーは、どうだったんだろう? 誰か支えてくれる人がいたんだろうか? ちょっと聞きそびれました。
カウンセリングルーム 沙羅Sara
あなたはあなたのままで大丈夫。ひとりで悩みを抱え込まないで。
明けない夜はありません。
電話番号:090-7594-0428
所在地 : 生駒市元町2-4-20
営業時間:10:00〜19:00
定休日 :不定休