この前の日曜日、友人に誘われて池川明さんの講演会に行ってきました。
池川明さんは産婦人科医で、もう何年も前から子どもの「胎内記憶」の研究をされている方です。
何のきっかけか、『子どもは親を選んで生まれてくる』という著書を読んだことがあって、そこには、幼児たちの生まれてくるまえの記憶の聞き書きがありました。
2年前には、そのドキュメンタリー映画を観る機会もあって、少なからずの「ご縁」だったのです。
その講演会で販売されていた本の中に、この絵本はありました。
手にとって、なんだか、ふんわりと優しい感じが気にいって、買い求めてしまいました。
今朝は、その絵本の紹介です。
“ぼく ママを さがしているの。
かみさまがね「うまれて いいよ」って。
だから ママを さがしているの。”

“くまくんに きいてみたよ。
「ぼくのママ しらない?」
くまくんは いったんだ。
「きみのママは しらないけど
ぼくのママなら あっちだよ。おいで!」”
“くまくんのママは くまくんをみつけると、
ぎゅうっと だきしめて いいました。
「うまれてきてれて ありがとう」”
同じようにごりらくんにも聞いてみたけど、「ぼくのママなら向こうにいるよ。おいで!」って言われて…
行ってみたら、同じように、ごりらくんのママも「うまれてきてくれてありがとう」って言ってた。
ぶたくんも、ふくろうくんもみんなママは「うまれてきてくれてありがとう」って言ってくれてた。
それで…
“ママ どこにいるんだろう。
はやく、あいたいなあ…。”
“あたたかな ひかりに つつまれたよ。
やさしく ひかりに だきよせられたんだ…。”
“トク トク ドックン
トク トク ドックン
きこえるよ、かんじるよ。
ママのこえ、ママのぬくもり。
ぼく、ママのこどもで うまれるよ。
「あの ことばを いってもらいたくて…」”
“「うまれてきてくれてありがとう」”
何もこれ以上の言葉は要らないって感じですね。
日常に追われるとつい忘れがちですが、ものごとはもっとシンプルであるのかもしれない。
そんな風に生まれてくる子どもを、親だけでなく、「うまれてきてくれてありがとう」って迎え入れる社会であればいいなあって思います。