朝から先にレクチャーがあって。
ゲシュタルトとフェルデンは同じことをやっていて。
基本的には「意識を向ける」こと。
意識を向けると自分の中で気づくことがある。
気づいたことで、自然に次のことに移行していく。
ゲシュタルトは未完了なことがらを意識して、完了していなかった感情に気づくことで完了させていく。
筋肉の緊張は、自分の体験と結びついている。
それは、自分の記憶としても、脳の認識パターンとしても結びついている。
フェルデンクライスは、緊張をほぐすのに、動きを通してほぐしていく。
骨格通りに自然な動きが生まれたら、余分な緊張は取れていく。
ストレッチなどは、緊張している筋肉を伸ばして緩める方向。
それに対してフェルデンは、ラクな動きを繰り返すことで自然とほぐれていく。
緊張している意味が分かると、ほぐそうとしなくても、今、安心できる時間と空間があれば、ほぐれていく。
呼吸も楽になる。
リラクゼーションの原理として、7つぐらいがあって。
呼吸、脈拍、代謝、血圧、ホルモン、体温、血行…。
1つをほぐすと連動していく。
一生懸命、全部をほぐす必要はない。
1日目は、肩甲骨の下に手のひらを差し入れて持ち上げることや、
相手の頭の方に座り、耳の下あたりに、軽くグーの形にした手で、相手の頭を親指で挟み込むようにして、
そうして持ち上げて、くるりと手のひらを返して、両の手で頭を抱える方法や、を学んで。
身体、は重たいんだ…!と実感した。
2日目は、まず、肩でも首でも腰でも、痛くない方を上にして横になって。
頭と背骨が一直線になるように座布団を頭の下に入れて。
太ももを身体に対して90度になるように折り曲げて、さらに膝を90度になるようにする。
膝には、座布団を挟み込んでもよい。
そうして、肩をゆっくり動かし、頭もゆっくり動かし…
そうねえ…ももちゃんはなんと言っていたかしら…
目の前に水平線を思い浮かべて。そこにデカい船を浮かべる。
その船が右から左へと移動する。限界まで移動したら、今度は反対の方向へと移動する。
え? デカい船が「踵を返す」の?
と思ったけど、そこは素直に、質問もせず。
肩の動きに頭の動きも加えて。
眼球の動きも加えて。ゆっくり、ゆっくり。
少うしずつ、可動域も広がっていく。
膝も…ゆっくり動きに加えて。
ひととおり、自分で動かしたら、反対側が上になるように、身体の向きを変えて。
今度は、2人一組になって、動きを補助する。
ああ! そうか…。
痛くない方をまず自分で動かして、痛い方を無理しないよう補助してもらうんだ!
まちこさんに触れてもらっている時、動きが速いことに気づく。
…そうそう、私の呼吸に合わせてもらった方が心地よい。
それも…動かして貰っている間に、私の呼吸が深く、ゆっくりになるから、
それに合わせて、ゆっくりにしてもらった方がいい。
1日目から補助に入られているフェルデンクライスのプラクティショナーである小野寺さんが、私の補助をしてくれているまちこさんの動きをサポートするために、私に触れる。
触れてもらって…こんなにも優しい触れ方があるんだ! と思う。
ホント、温泉にでも入っているかのような心地よさ。
…そうそう、私は2日目の朝のチェックインの時に、
私の補助でまちこさんに触れ、まちこさんが「全然、違う!」と、その触れ方の違いがわかった!と言っていたので、
私も体感したいから、私に触れてください、とお願いしていたのだった…。
そうね…小野寺さんは年季が入っているものね。
冗談っぽく、「お金も掛けていますから」って言われた…。
そりゃあ、そうだわ。触れ方にも修練が要るんだ…!
まあでも、そんな触れ方がある、ということを「知る」ことからしか始まらない。
「体感」は大事、と思う。
それが知れて、本当に幸せ。
あっという間に2日間が終わりました。
充実した時間でした。