大阪・奈良 生駒駅徒歩6分の心理カウンセリングルーム
オンラインでも受けられます
教員歴31年の独自メソッドで、超短期で不登校、夫婦関係、親子関係、職場の人間関係などの悩みを解決
全く効果がなければ返金保証いたします
生駒市元町2-4-20
  1. コラム
  2. 沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム
  3. 折々の言葉
  4. 親密さより大切なもの〜折々のことば・鷲田清一#2071〜
 

親密さより大切なもの〜折々のことば・鷲田清一#2071〜

2021/02/12
親密さより大切なもの〜折々のことば・鷲田清一#2071〜
2021年2月2日の「折々のことば」。最果(さいはて)タヒの言葉。

譲れない部分で対立したのなら、険悪になってもいいのではないか。
当たり前の、健全な出来事に思えてなりません。

鷲田清一の解説。

人は親密さをさも美しいことのように語るが、人間関係を最優先するその語りに抗(あらが)いたいと詩人は言う。
自分がほとんどの人にとってどうでもよい存在だと思い、そう思うようにして生きてきたのに、先に親密さを言われると、対立の先にあってほしい優しさまで歪(ゆが)むと。
連載コラム「最果からお届けします。」(「ちくま」2月号)から。

人間関係を最優先すると、だんだんとものが言いにくくなる。…確かに。
親密さに水を差す、ような気がして。
えっと。この場合の「水を差す」感じは…。
ぴったりと張り付いたような「親密さ」を、端からベリベリと剥がす、ような感じ。

剥がされた面に、新鮮な空気を感じる。
けれど。ひんやりとした、その頼りなさに思わず首をすくめたり、して。

ちょっとした「不安」に晒される。

そのひんやり感が落ち着かないから。
黙ったままでいる。
それでも、いよいよとなって、「意を決して」切り出す。

…まあ、いずれにせよ、違和感を感じたことは、切り出すんだけど。
関係を続けて行きたいときには。

この人とは、このままのキョリでいいと思ったら、もう何も言わない。
あるいは、言っても何も変わらない、と諦めたときにも何も言わない。

言葉は。その人の近くまで行っても、眼前でぽとんと落ちて、届かない。
受け取ってもらえなかった言葉の残骸を、拾い集める作業は辛さを伴うので。

そんな風に歳を重ねてきて、流石にもう目立った「対立」は避けるようになって。
それでも。避けられない「対立」があって。

だから「譲れない部分で対立したのなら、険悪になってもいいのではないか。」の言葉に釘付けになった。

険悪になりたいわけではないけれど。
…そうすると、私の「譲れない部分」って何だったのだろう、と反芻する。

「人と誠実に関わること」。…うん。そうだ。
私に、誠実に関わってくれなかった、から。悲しくて、怒ったんだ。と、今気づいた。
…誠実に関われなかったのは、それなりの理由はあった、のだろうけど。
その時の私は「それなりの理由」を分かりたくなかった、のだろう。

ああ、全く。駄々っ子のようだ。

ああ、もう。手放そう。
「対立」は辛い、と双方が思わないことには、所詮、私の片想いだから。
「当たり前の、健全な出来事」という言葉に励まされ、慰められる。

画像は、生駒駅前ビルで見かけた草花。
冬の、柔らかな日差しの方向に伸び上がろうとする様子が、なんとなく微笑ましくて撮った一枚。

カウンセリングルーム 沙羅Sara

あなたはあなたのままで大丈夫。ひとりで悩みを抱え込まないで。

明けない夜はありません。

電話番号:090-7594-0428

所在地 : 生駒市元町2-4-20 

営業時間:10:00〜19:00

定休日 :不定休

ルーム案内・アクセスはこちら