お習字の先生に教えていただいた、書の専門店「書遊」。
そのお店から「春の大決算祭」と称して、チラシの束(うーん。。これはもう冊子だと思う。。)が届いた。
見てみると。「チラシ到着日ー3/30までのセール案内。
最初に出てきたのが、「古梅園」という墨の老舗の特売。
私の目を引いたのが、「利久」という固形墨。
なんでも。
「独自技法によって開発された油煙に上質な膠を合わせた墨で、本藍を配合し、鮮やかで美しい青味を表現しました。
水墨画・墨彩画・俳画・絵手紙はもちろん、書にも適した青墨です。」
との解説。
ほお。青墨?
「書遊」さんの説明では。
墨の元祖「松煙墨」、近年とても人気ものの「青墨」
近年真っ黒の墨で書くよりも、ちょっと青味がかった墨や青味の強い墨をお求めになられる方が増えています。
書だけでなく、水墨画/俳画/絵手紙にも良く使われる青墨。ふんわりとした色目が作品全体に和らぎを与えてくれます。
淡墨ではなんともいえない透き通った墨色が出ますので、女性的な雰囲気を備えた墨色といえるでしょう。
いつもと目先を変えて青墨もいいものです。
松煙墨の特徴は、 厚みのある艶を感じさせない黒(漆黒)で、古くなるほど青墨化が進むといわれています。
松煙墨から始った墨の歴史ですが、現在では良質な松が減少している為、松煙墨は大変貴重品として扱われています。
そのこと。ふうん。
それで、お値段は、というと。
「利久」の1.0丁型で、3,300円。
「丁」(ちょう)って?
墨の大きさは、丁という重さの単位で表示します。
和墨の場合、1丁型15gを基準とし、2丁型30g、10丁型は150gになります。
とのこと。…15グラム、ね。
それで、特売で1,958円、と。
それだったら。もう少し大きめでも、と思って。
1.5丁のお値段は。4,950円。これが2,937円で、と。
しばし考えて。
思い切って、1.5丁を買うことにした。
そして、家に持って帰って蓋を開けると。
これが、なんとも言えない、いい匂い。
うーん。。。
これではなかなか「磨ってみる」ところにも辿り着けない。
冊子のようなチラシには、「正しい墨の磨り方」のQRコードまで載っていた。
もう少ししたら。このQRコードを読み込んで。
おもむろに、墨を磨ってみる、のでしょう。私。
高かったけど。これだけ楽しめたら、元を取ったような気分。なのでした。。
画像は、今日の午後、急いでお出掛けして撮った、月ヶ瀬の梅
お昼になって晴れてきたから、これはいける!と思ってお出掛けしたけど、月ヶ瀬に着いた頃には曇り空で。
やはり、光が足らないと、世界は輝きを失う。
(「もっと光を!」はゲーテの臨終の時の言葉だっけ?)