朝、目が覚めて顔を洗う
鏡に映る長い髪の男
生まれた時から決まってたんだ
髪を伸ばすことも、こうしていることも
そんな風に想ったことはないか
目に見える世界と
目に見えない世界がある
扉を開け光を吸い込む
街には沢山の人がいて
沢山の音、色、夢で溢れてる
あなたは今どこに居て何をしてるの
違う景色を見ているとしても
きっと同じ唄が流れてる
目に見えない世界が手に取るように見える時
抱きしめられなくても抱きしめる
夕陽に染まりゆく街もビルも人並みも
それぞれの物語を歩いてる
目に見える世界と
目に見えない世界がある
あなたが生きていること、メッセージだ
目に見えない世界が手に取るように見える時
抱きしめられなくても抱きしめる
抱きしめる、抱きしめる、抱きしめる読んだ時は。それほど、心に届いてきたわけではなかった。
ふうん、そうか。ぐらい。
それが、フレーズごとに区切って、動作をつけて、それから曲が流れると。
なんか。ずーんときて。
「扉を開け光を吸い込む」辺りから。涙が出てきて。
音楽が。私の内(なか)に流れ込む。
メロディーが。言葉が。私を包み込む。
私は。溢れてくる涙を止めようもなくて。
「街には沢山の人がいて
沢山の音、色、夢で溢れてる」
…そう! 沢山の音! 色! 人の感情!
私は、いつも、それらが押し寄せてくるように感じられて。
苦しかった。
いつもいつも。押し寄せてきて。
私は飲み込まれそうで。それで、今どこにいるのか、さえ、わからなくなって。
怖かった。
「あなたは今どこに居て何をしてるの」
人を探していた。ずっとずっと。
私をわかってくれる人を。私を受け入れてくれる人を。
でも。「誰かを求めることは、すなわち傷つくことだった」。
それが。
「違う景色を見ているとしても
きっと同じ唄が流れてる」なんて!
そういうこともあるかもしれない、と思えたことは。不思議だった。
ああ! 私は。「同じメロディーを聴くことができる」人を探していたんだ! と気づいた。
そして。そういうことがあってもいいように思えた。
同じメロディーが、耳に届く人がいても。
私は。淋しかったんだ、と気づいた。
誰も同じメロディーを聴いてはいない、気がしていた。
私に届く音は。誰も聴いてないし。
多くの人が好んで聴いている音は。私には騒音、でしかなかった。
どうしようもない断絶がそこには横たわっていて。
私はなす術もなく、ただ、その深い溝を眺めているだけだった。
「あなたが生きていること、メッセージだ」
その「あなた」を思い浮かべてみて!と言われて。
私は、最初息子を思い浮かべていた。
それが。3回目ぐらいから。私、に変わっていた。
ああ!そうなんだ!
私がここに存在すること。それは、大いなるメッセージの証なんだ!
私は。祝福されている、と。初めて思った。
(打ちながら。また涙が出てきた。)
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