今年度、先月から生駒市立壱分幼稚園で「まこさんの絵本講座」を開催しています。
月2回の「未就園児さんの園解放日」に併せて、月1回ペースで2、30分の講座を開かせていただくことにしたのです。
第2回の昨日は、谷川俊太郎の『ことばあそびうた』を紹介しました。
一緒に「いるか」や「かっぱ」、「うとてとこ」「十ぴきのねずみ」を読み合わせました。
子どもは言葉遊びが大好きです。未就園児さんだったら、読むことはできないでしょうけれど、お母さんが読んであげた言葉を覚えますよ〜、一緒に楽しんでくださいね、とお伝えしました。
絵本紹介の後、質問をされた方もいらっしゃいました。
幼稚園に行きたがらない時は、そういう気持ちを受け入れてあげた方がいいのか、それとも、そういった「我が儘」を許してはいけないのか、と。
行きたがらないのは何か理由があるわけで、それを聞いてあげてください、もしかすると、園で何かお友だちとの間で嫌なことがあったのかもしれない。
あるいは本当にお腹が痛いのかもしれない。男の子はお腹が弱いので、夏場でも腹巻きが必要な子もいますよ。
理由を聞いても上手く答えられないかもしれない。そんなときは、担任の先生にお話しして、園での様子を見てもらってください。
うまく担任の先生と連携できれば、お母さんの心配も減りますし、お子さんも安定しますよ、とお伝えしました。
いずれにせよ、何もないのがいい、のではなくて、何かあることがその子の抱えている「問題」に気づけることだから、「良かった!」と思ってくださいね。
お友だち関係のトラブルも、早いうちに対処できると、その子がこの先小学生になり、中学生になっていくときに、解決できる力を蓄えていくことに繋がるかもしれない。
そんな風に「長い目」で見てあげてくださいね。
また、「絵本を読んでやっても、つい『この色は何色?』みたいに、知識を教えることに走ってしまう」という悩みも聞きました。
いいんです。聞きたくなったら聞いても。
お子さんは大好きなお母さんが聞いてくることを、いちいち区別していません。
もっと、気楽でいいんです。
でも、「聞かなければならない」って思わないでくださいね。
何かを「せねばならない」ことはないのです。
一緒に楽しんでくださいね。
だって、「つ」がつくうち、と言いますよ。
ひとつ、ふたつ、みっつ…ここのつ。
「つ」がつかなくなったら、もう手を離れます。
私の子どもも、小学校3年生で、人前で手を繋がなくなりました…。
それは必要なことなんですけれどね。でも、いきなり来ますからね。ある日突然。…淋しかったです。
今はベッタリくっついて来ますから、想像もつかないでしょうけれど、でも「その日」は必ず来ます。
だから、後悔のないように、過ごしてくださいね。
そんな風にお話させていただきました。
来月の第3回で、一学期が終わりますから、一区切り。
お母さんたちの感想をいただいて、また、何か企画しようと思います。
画像は、そのあと訪れた矢田寺の紫陽花。
少し時期が早くて、まだ色づいていないものもたくさんありました。
薄曇りでしたが、時折日が差すタイミングを見計らってシャッターを切りました。