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心淋しくなる季節には要注意〜ヴェルレーヌの詩「落葉」・上田敏の訳詩集『海潮音』から〜

2017/10/22
心淋しくなる季節には要注意〜ヴェルレーヌの詩「落葉」・上田敏の訳詩集『海潮音』から〜

毎日雨続きで、せっかくの秋の爽やかな季節はどこに行ってしまったか、と嘆かわしい限りです。

秋の風景、といえば、ヴェルレーヌの詩「落葉」。

上田敏の訳詩集『海潮音』が有名です。

「読書への誘い」第24号で紹介したものです。

  「落葉(らくよう)」

            ヴェルレーヌ

            上田 敏訳

  秋の日の

  ヴィオロンの

  ためいきの

  身にしみて

  ひたぶるに

  うら悲し。

 

  鐘のおとに

  胸ふたぎ

  色かへて

  涙ぐむ

  過ぎし日の

  おもいでや。

 

  げにわれは

  うらぶれて

  ここかしこ

  さだめなく

  とび散らふ

  落葉(おちば)かな。

 (訳詩集『海潮音』1905年刊)



ヴィオロンってバイオリンのことかと思うのですが。

何かもの悲しい音色に思えるのでしょうか。

「ためいき」に聞こえるなんて。

 

何が悲しいというわけでもなく、

「過ぎし日のおもいで」が錯綜して、

「鐘のおとに/胸ふたぎ」「色かへて/涙ぐむ」…ほど、心が千々に乱れる。

 

「ここかしこ/さだめなく/とび散らふ/落葉」は、「われ」自身でもあるわけですね。

 

秋は、日が暮れるのも早くなり、風も冷たくなり、それだけで、なんとなく心淋しくなる季節ではあります。

心の不調に陥る人が、秋に増えるのも、なんとなくわかるような。

ちょっと、おかしいなあと思ったら、早めに手当を。

 

画像は、昨年秋に撮った、奈良公園の落ち葉。

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