・銀箭(ぎんせん)…「箭」は矢のこと。夕立の雨脚を光る銀の矢に見立てたのである。
似た表現に「銀竹(ぎんちく)」がある。矢ではなく、竹のように見える銀の雨とは、大粒の烈しい夕立であろう。ここでいう竹は群生する篠竹の風情か。(p43)
・薬降(くすりふ)る…陰暦五月五日には薬草を採る風習があったところから、「薬日(くすりび)」と称された。この日の午(うま)の刻(正午)に降る雨のことをいう。
その雨が竹の節にたまったものを神水ともいい、薬を作るのに用いられた。
また雨のかかった薬草はよく効くと珍重がられた。(p46)
・日照雨(そばえ)…日が照っているのに降る雨のこと。「そばえ」とは、ふざけること、戯れること。雅語でもある。
ほかに「通り雨」「時雨」の意味としても使われる。(p50)
・天泣(てんきゅう)…晴れわたった空から降る雨。遠くに流れていった雲からの雨が蒸発しながら降る現象というが、見えないくらいの薄い雲から降るとも考えられているそうだ。
それはさておき、「天が泣く」とは一体いかなる人の命名か。(p56)
・半夏雨(はんげあめ)…夏至から十一日目、陰暦五月二十六日の「半夏生(はんげしょう)」のころに降る大雨のこと。
この日には毒気が降るので青菜を食べるのを控えたり、前夜に屋外の井戸をおおったり、虫が生じるので、この日以降は筍を食べないなどといった俗習が各地にある。
長崎県壱岐島では「はげあめ」という。
「半夏のはげ上がり」ということわざがあり、このころは大雨が降ってもすぐに晴れ上がったりすることをいう。
この大雨による洪水を「半夏水(はんげみず)」と呼ぶ。(p63)
銀箭。「夕立の雨脚を光る銀の矢に見立てた」ですか。
何だか、綺麗ですね。確かに、雨は烈しくなると、線に見えます。
薬降る。初めて耳にしました。「薬日」も。…それにしても、その日に雨がいつも降るのだろうか?
日照雨。「そばえ」という音には何か、聞き覚えがあります。けれど、こんな字を当てたのか…。
天泣。この言葉も初めて。「晴れわたった空から降る雨」ね。ふう〜ん。
高橋順子もびっくりしたのね。「『天が泣く』とは一体いかなる人の命名か」って。
…天が泣いているのね。晴れ渡っていても、何か、切ないものを抱えているっていうのは、「おとな」だなあ…と思う。
そう。おとなはね、悲しいときにも笑うのよ。
半夏雨。私が今年の夏バッグ作った日が夏至だそうです。ある人からの指摘で知りました。
…と言うことは、今年の夏至は6月21日で、それから数えて11日目は…7月2日だ!
皆さん、この頃には「毒気が降る」らしいですよ。
濡れない方がいいですね。
画像は、2015年の広島・湧永庭園の薔薇。
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