2019年10月18日。
NHKの朝ドラの後、「朝イチ」が始まって。
その日のゲストは「恋愛の神様」で漫画家、というふれこみの柴門ふみがゲストで。
柴門ふみ?
あ、「東京ラブストーリー」の原作者だ!
随分昔、カンチとリカの、つまりは、鈴木保奈美と織田裕二出演の人気ドラマがあった。
たしか…奈良の平城高校の修学旅行中にドラマの山場の回で、ホテルでみんな観ていて、大騒ぎだった。
そう、カンチが高校の同級生の方に行ってしまう…回。
それに原作があるとは知らなかったのだけど、
随分後になって、原作の漫画を「大人買い」した。
…ちょっと、少女漫画の作風ではなかった。
その柴門ふみの新作『恋する母たち』が話題なんだそう。
息子が私立の進学高校に進学して、出会った3人の母たち。40代。
それぞれがさまざまな事情を抱え、恋し、悩み…。
番組で展開されている話につい聞き耳を立てて。
35歳〜45歳という年齢は、育児が一段落する時期でもあり、身体の衰えが始まる時期でもある「魔の時」なんだそう。
『恋する母たち』は現在5巻まで出ていて、まだ続く、そうな。
その『恋する母たち』からの「名セリフ」としてピックアップされた言葉を、つい書き留めてしまいました…。
「責任の取れない優しさをふりまく男が、一番の悪なのよ」
「息子がいても恋はするわ。でも、息子がいれば、あたしは恋がなくても生きてゆける」
「10年も好きだった人が、実は大ウソつきの悪人だったといきなり知らされても…心に突き刺さった『好き』という感情は、そう急には抜けません」
「アレ? なんかカッコよくない? 彼…こんなにステキだったっけ?」
「嫉妬のきざしが、終わりの始まり」
う〜ん…!
なかなかのセリフ。
けれど、柴門ふみ曰く、『東京ラブストーリー』の20代のセリフのあれこれが生まれるためには、自分は30代になっていた。
つまり、自分の中で10年〜15年の「熟成期」が必要だった、と。
今回の40代の女性を描くのにも、それぐらいのタイムラグがある、と。
で、これまで男性誌に描いてきたけれど、今回は女性誌に描いたのだ、と。
それは、読者を女性に意識してのこと、と。
ふうん。ステキだなあ…。
番組司会者からの「年齢を重ねてきた女性のかわいらしさってどこに出るんだろう?」という質問に、
柴門ふみは「男性の思うかわいらしさと女性の思うかわいらしさは違う。女性から見たかわいらしさは、前向きで一生懸命な人は可愛いと思う」と。
1957年生まれの柴門ふみ。
彼女からの最後の質問は「もし死ぬ前に、もう一度恋をしたいとすれば、どんな人と?」
…さすが、「恋愛の神様」!
画像は、11月1日に訪れた鬼取町・「鬼の茶屋」のガーデン・テーブルのカボチャたち。
ハロウィンが過ぎてもカボチャたちは「健在」なように、若い時を過ぎても、私たちも「健在」です。