ワークのテーマは考えていなかったのですが、土曜日にワークを希望した時、「じんましん」についてにしようとふと思いました。
6月のちょうど汗ばむ頃、いつも少しじんましんが出るのですが、今年はそれがちょっと激しい気がして。
それは、今年が激しい状態なのか、今までもそうだったけど気づかなかったのを気づくようになったのか、よくわからない、と私は話し始めました。
「どんな感じ?」と問われて、「痒い」と答えました。今は薬で抑えているけれど、と。
「抑えて欲しくなかったんだけど」と言われて、「でも、痒いんだもん」って「そのまま」の私が答えました。
百武さんのワークはこれで何回目だろうか…私は受けるたびごとに率直になる自分を感じていました。
「じゃあ、その痒さを感じて。」「そして、その痒さに対してどんな風にするか、教えて。」
私は掻きむしる動作をしていたら、どんどん痒くなって、イライラしてきて、その動作をやめました。
「続けて」と言われて、何度か繰り返すのですが、その度に割と早くやめました。
「同じ動作を長く続けられないね」と言われ、「いつもそうなの?」と聞かれ、うじうじ、イライラする状態が私は嫌なんだ、だから…「うじうじが嫌だから、私は即断即決してきた」と答えました。
「いつから?」「…高校、大学卒業するぐらいまで、うじうじしてきたように思う。卒業した後ぐらいから、割と即断即決。」
「うじうじしてた時の動作をして見て」と言われて、私は頭を抱え込んで、少し髪を掻きむしりました。
「うじうじしていた時には、じんましんはどうだった?」
「…わからないけど、そんなに意識してなかったように思う。」
「じゃあ、身体はうじうじしたいんだね。」
…段々とわかってきたのは、私はうじうじ悩む状態が嫌で、それを避けるために「頭で」即断即決してきたこと、うじうじと頭を掻かなくなったかわりに、じんましんが出て掻いていること…。
そうか…私の身体は頭(=思考)で行なった即断即決に「ついていけない!」と悲鳴を上げているんだ…。
そうか…私の身体、ごめん。でも、あれこれいっぱい、私が解決しなければならないこと多すぎて、今も父のし残した後始末に時間も労力も取られてて、問題が大きすぎて、気持ちが萎える。
不安がる母をなだめて、自分自身の気持ちもなだめて、精一杯、だったの。
「だって、仕方なかったんだもん。そうするしか。大変なんだよ、私。」
と言った私に、百武さんは、「大変だねって言ってもらいたい?」と言った。
ちょっとためらった後、「…うん。」と答えた。「…誰に?」「百ちゃんに。」
そう、私は百武さんから、労りの言葉をかけて欲しかった。
「大変だね。」百武さんはそう言ってくれて、それは、ホントは響いていたんだけど、なんだかもっと言って欲しい気がして、「伝わんない!」と私は駄々をこねた。…涙が出てくるのを感じた。
百武さんは、一瞬驚いた顔をして、でも、もう一度、優しく「大変だね。」と言ってくれた。
私はそれで十分だったのに、百武さんは、周囲の人からも声をかけてもらって。誰がいい?と促した。
「え? もういいよ。私。…だって、そんな、誰かにそんなことを言ってもらったことない。」
「だから、やるんだよ。…誰がいい?」
それで、仕方なく、昨年からのメンバーを選び、期待通りの安心を受け取った。
それから、今回知り合ったばかりの人を選んだ。
今回知り合ったばかりの人は…前日にワークを見せていただいて、ちょっと近親感を感じていた。
大学にお勤めで、大人数の学生の授業に悩まれていた。…500人の大講義は、驚異的、だよね。
私も生徒対応で、いつもいつもいいことばかりではなかったので。結構悩んできたので。
その人から、「大変だね」と声をかけてもらって、でも…「響かない」と私は言った。
ちょっと困ったような顔をされて、悪いなあと思ったけど、でも、その人にも率直に言うことが必要な気がした。
同時に…「こんな風になるのが嫌で、私、自分の悩みを滅多に人に言わないのよ。…なんだろう…こんな風に、言葉がふわふわと漂って、私に届かないのが嫌で。」と言っていた。
もう一度、言ってもらって、今度は少し届いた気がした。
百武さんは、まだ促すので、今度はフォーカシングで知り合って、今回からメンバーとして入ってきた人を指名した。
彼は若かったから、私のしんどさを分かってもらえる気はしなかった。
でも、率直な彼に好感を持っていたので、どんな反応をするのか知りたかった。
「大変だね、って言って貰える?」と私からお願いするのだけど、そこで彼は、逆に「伝わらない」と言った。
…え? 伝わらない? そう来るか、と思った。思わず、百武さんの方を見た。「お願いしなきゃ」と言われて気を取り直した。…そうね、私がお願いしてるんだものね。言い直して、やっと「大変だね」と言ってもらえた。
後で、主催者のかずりんから、選んだ人が「男ばっかしやったやん」と言われたけど、それは意識してなかったんだけど、昨年からのメンバーのアイちゃんも、ともこさんも、かずりんも反応が予測できて、安心してられるから、違う人で試してみたかったんだ、という気がする。
大変だね、大変だったね、私。今も大変だね。
これからはもう少し、仲間に甘えてみよう。詳しい事情は言わなくても、「今、大変だから、『大変だね』って言って」ってお願いしてみよう。そう思うと、肩の力が抜けた気がした。
それから不思議と、痒みが少し楽になっています。ホント身体は正直。
私が押さえていたもの、止めていたもの、それは「しんどいなあ」という気持ちでした。
大丈夫、難なく対処できると気負って、「嫌だなあ、しんどいなあ」という気持ちを押さえ込んでいた。
押さえ込んでいることにも気づかないでいた。
今度、痒くなったら、「何?何が言いたいの、私」と聞いてみることにしようと思っています。
今回も、とても豊かなゲシュタルトのワークの時間でした。
画像は矢田寺の紫陽花。紫陽花は一雨ごとに色を変えますが、ゲシュタルトのワークは一瞬で、景色が変わります。
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