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  1. コラム
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沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム

沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム
日々の暮らしの中で、ちょっと気づいたこと、ほっと一息つけるようなことがらをコラムとしてまとめました。
あなたの「お役立ち」になるかどうか、心許ないですが、興味を持った「カテゴリー」から読んでみてくださいね。

カテゴリーごとに選べます。
選択
詩の世界
2017/03/04
自分を取り巻く世界を見ること〜高野喜久雄の詩「鏡」〜  

いつぞや、テレビで「岩合光昭の猫歩き」が始まって画面にネコが大写しになると、急いでテレビの前に行き、「うおんうおん」と言い始めた杏樹(アンジー)に、「アンジー、それテレビだよ」と言ってもなかなか納得せず、やっと理解したかと思うと、今度はテレビ台のガラス戸に映った自分の姿に「うおんうおん」言い始め、そのうちその場を離れました。

テレビのネコはそこにいないとわかっても、ガラスに映った犬は、自分だとは分からなかったようです。

 

鏡に映った自分の姿を見て「自分だ」と認識するのは、「鏡像認知(鏡像認識)」と呼ばれていて、発達心理学の古くからの研究テーマの一つだそうです。

人間の場合にはだいたい2歳くらいから、この能力を獲得すると言われているとのこと。

 

この「鏡像認知」はかなり特殊な能力らしく、これまでに厳密なテスト(=「マークテスト」)をパスした動物は、チンパンジー、ボノボ、オランウータン、バンドウイルカ、アジアゾウ、カササギということです。

 

そんな「鏡」を題材とした詩をひとつ。「読書への誘い」の第32号で紹介したものです。

 

続き
幸せをおすそ分け
2017/03/03
「Piece of my  wish(希望のかけら)」〜10年前の歌の行方〜  
昨日のコラムで、今井美樹の「Piece of my  wish(希望のかけら)」を歌った思い出を取り上げました。ちょうど、広島県立湯来南高校で転勤されずにいらっしゃる音楽教員、藤原康行さんが、太鼓部4名を送り出した卒業式の写真をフェイスブックにあげられていたので、「卒業式、おめでとうございます」とコメントした後、「いつぞやは、ピアノ演奏していただいて、歌を歌ったなあ…なんて思いだします。」と続けたら、なんと、その後に、次のようなコメントが寄せられました。


      M.M      その時、在校生だったのですが

                   その歌ってもしかして

                   今井美樹の曲ですか??

                   いいね!を取り消す · 返信 · 1 · 3月1日 19:49

     葛原昌子 …はい。「ピース オブ マイウイッシュ」です。

                   いいね! · 返信 · 3月1日 

      M.M       私、先生の歌を聞いて

                   とーっても感動して

                   大人になってからもしんどい時

                   その曲を聞いているんですよ〜。

                   いいね!を取り消す · 返信 · 1 · 3月1日 20:12

      葛原昌子 え⁈ そうなの? 嬉しいなあ!

                    歌詞が好きで、どうしてもその歌を贈りたかったのです。…もう10年も前ですか…。

                    いいね! · 返信 · 3月1日 21:52

       M.M      ほんと励まされました!

                    感謝しております( ^ω^ )

                    いいね!を取り消す · 返信 · 1 · 3月1日 22:09

ホント、びっくりしました。…そうか…在校生も聞いてくれていたものね。でも、こんな風に受け取って貰えているなんて思いもしませんでした。

「朝が来るまで泣き続けた夜も、歩き出せる力にきっとできる」という言葉から始まる歌ですが、私が一番好きなのは次の箇所です。
「愛する人や友達が 勇気づけてくれるよ。そんな言葉 抱きしめながら、だけど最後の答えは 一人で見つけるのね。めぐり続く明日のために」

これから先どんなことが起こるかもしれない。…いいことも、悪いことも。そして友達も恋人もいてくれて、心配してくれるかもしれないけど、だけど、最終的には自分で選んで歩いて行こう、と。自分の人生なんだから、自分で選び取っていこうね、と伝えたかったのです。

長く生きていると、ホント何が起こるかわかりませんね。でも、本当に嬉しかったです。…こんな風に人生は「希望のかけら」を拾い集めながら、なのかもしれませんね。

画像は、当時、歌詞を書いた裏に花束のつもりで印刷して、卒業生に渡したカードの写真です。



新川和江の詩
2017/03/02
のびやかに生きる〜新川和江の詩「わたしを束ねないで」〜  
昨日は3月1日、全国の高等学校の卒業式でした。
私にとって、教員を辞めても3月1日はやはり特別な日で、
卒業していく人たちに思いを馳せてしまいます。
10年前のこの日、2年間担任をしたのに3年目にクラス減となったあおりを受けて転勤となり、後ろ髪を引かれる思いで残した3年生を送りたくて、でも転勤先の高校でも3月1日は卒業式なので、その前日の予行の日に年休を取って広島県立湯来南高校に出かけ、密かに音楽担当の教員と練習した、
今井美樹の「Piece of my  wish(希望のかけら)」を歌った記憶があります。…もう10年経つのですね。

巣立っていく人たちに送りたい詩は、新川和江の「わたしを束ねないで」です。「読書への誘い」の第35号で紹介しました。

続き
幸せをおすそ分け
2017/03/01
太田川の川べり  
久しぶりに広島を訪れて、お昼にJR横川駅で子どもと待ち合わせして、ランチをしました。お好み焼きか⁈ と期待したのだけれど、子どもは焼肉屋さんを指定して、まあ、いいかと焼肉ランチとなりました。
そのあと、本通りに向かうのに南下して、太田川の川べりを散歩しました。いいお天気で、陽射しが眩しくて、ホント春の陽気でした。

川べりの樹々は桜で、まだ蕾さえついていない状態でした。

それでもお散歩にうってつけのお天気で、二人でゆっくりと歩いて行きました。今年に入って毎日コラムを頑張ってる、という話をすると、年末は、ルームをやめるような感じだった、と返されました。よく見てるんだなあと思いました。子どもって、相手はどんどん大きくなっていくから、親である自分との距離感が難しいようにも感じるんだけれど、その都度修正していったらいいのかな、とも思いました。

何も言わなくても、キャリーバッグを引いてくれるようになっていて、ちょっと嬉しかったです。

心理療法
2017/02/28
京都文教コラージュ療法研究会(2)  
一昨日の続きです。午後からはスクールカウンセラーをされている方の「言語でのコミュニケーションが難しい女子との面談ーコラージュを取り入れてー」というタイトルでの研究発表でした。「言語でのコミュニケーションが難しい小学生高学年の子どもとの面接にコラージュを取り入れることで進展が見られた。事例経過についてコラージュ作品をもとに検討したい」というのが、この研究発表の目的として提示されていました。

事例として、ひとりの女子生徒の小学校高学年から中学校2年現在までの4年間の詳細なやりとりの記録が出されました(研究発表後回収)。コラージュに至るまでの取り組みの中で、「スクイグル」「風景構成法」があって、「スクイグル」というのが私には聞きなれない用語だったので、発表を聞きながら急いでタブレットで調べました。

スクイグル(squiggle)ドナルド・ウィニコットが提唱した、治療者とクライエントとが交互になぐり描きをして、見えたものを絵にする技法。なぐり描きと描画をクライエントひとりで行うスクリブル法(scribble)もある。

と出ていました。ふうーん、そんなものがあるのかと聴いていましたら、森谷寛之先生のコメントは「スクイグルを日本に導入するときに、きちんとウィニコットの意図も含めて導入できていない点がある。治療者とクライエントとが交互になぐり描きをするといっても、治療者は思いつくままになぐり描きをするわけでなく、治療者側はクライエントの意図を読み取って、それに沿う方向でなぐり描きをしてみせるわけで、そういった高度な分析を必要とする、難しい手法なんです。」とのこと。

形、形式はすぐに取り入れられても、その手法を考案した人の、本来の意図まで含めて導入できているかどうか、というのは大切なポイントだと思います。

中学生になったクライエントのコラージュに、モデルのような綺麗な女性の顔を切り抜いたものから、目や口をくり抜き、ちょっと不気味なお面のようなものが出てきました。自画像、というかこれから先の、目指す自己像が描けなくて混乱している様子がうかがえました。その他、魅力的な女性の全身像もコラージュに登場しました。森谷先生のコメントは「コラージュは、クライエントが思春期に入ったかどうかの判定に敏感である」とのことでした。

既成の写真を切り抜いて好きに貼るだけのコラージュですが、本当に、何をどう選ぶかで、その時のその人の精神状態が如実に出てしまいます。一枚の画用紙という空間を構成するのに、絵で上手く表現できない人でも自分の世界を表現することができるという点で、非常に優れた表現法だと思います。表現するだけでも、本人の気づきが生まれることもあるでしょう。コラージュ療法は、そういったコラージュを入り口にして治療に応用できる点で優れた療法だと思います。

研究会には初めて参加したのですが、コラージュ療法のことだけでなく、多くのことを考えさせられる機会となりました。


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