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沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム

沙羅 Sara の「ほっと一息」コラム
日々の暮らしの中で、ちょっと気づいたこと、ほっと一息つけるようなことがらをコラムとしてまとめました。
あなたの「お役立ち」になるかどうか、心許ないですが、興味を持った「カテゴリー」から読んでみてくださいね。

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心理療法
2017/03/14
KSCC統合的心理療法セミナー(2)ー野末 武義 先生 ①ー  
関西カウンセリングセンター主催の「KSCC統合的心理療法セミナー」の午後の部は、明治学院大学心理学部の野末武義先生の講義でした。(野末先生はIPI統合的心理療法研究所にも関わっていらっしゃる方だということでした)「個人療法と夫婦・家族療法の統合」というテーマでお話しになり、「個人・夫婦・家族を理解するための5つの次元」を提示され、それぞれについて説明がありました。


「個人・夫婦・家族を理解するための5つの次元」

      1  客観化可能な事実の次元〜ライフサイクル(個人&家族)の視点〜
      2  個人システムの次元
            ①  一人ひとりを理解する
            ②  カップルにおける非合理的思い込み
      3  相互作用システムの次元〜関係性を理解する〜
      4  多世代家族システムの次元
            ①  現在に生き続ける過去を理解する
            ②  破壊的権利付与(destctive entitlement)
            ③  親役割代行(parentification)
      5  より大きな社会システムの次元
            ①  社会的な文脈の理解
            ②  ジェンダー:夫(父親)を理解し援助する難しさ

「1 客観化可能な事実の次元」とは、次のようなものです。
     ・ 個人の属性に関するもの(年齢・職業・教育歴・宗教など)
     ・ 結婚生活に関するもの(交際期間・結婚式・婚姻歴・子どもの有無・居住形態・離婚・再婚など)
     ・ 心身の健康状態(通院や入院など)
     ・ 何があったか(背景)、どのようなプロセスを経てきたか(発達と変化)、何を抱えてきたか、未解決か、今どのような状態か
     ・ 社会的機能(休職・頻回転職・未就職など)

それを、ライフサイクルから見ると、次の二つに分類できるというのです。
     ・ 状況的危機       …一部の家族しか経験しない、予測不可能な危機(家族の急死・事故・失業・災害など)
     ・ 発達課題的危機 …ライフサイクルの移行に伴って平均的な家族が体験する危機で、ある程度予測可能。個人のライフサイクル(エリクソン)+家族のライフサイクル(中釜他,2008)の2つの視点から見る

「2  個人システムの次元」では、まず個々人に対して、次のようなことを理解する必要性が説明されました。
    ・ パーソナリティスタイル(強迫性・演技性etc)
    ・ 感情・認知・不安
    ・ 自尊心・自己愛・防御機制・アタッチメントスタイル
    ・ 症状・問題・葛藤に対する認識の仕方
    ・ セラピー(セラピスト)に対するイメージ・動機づけ・期待・抵抗
    ・ 夫婦・親子・家族に対する価値観・思い込み
    ・ 親密さへの恐怖
 
ここで私は「親密さへの恐怖」に、少し? と思ったのですが、確か、生育過程における親との関係で、何か解決されていない問題を抱えていた場合、親密になることに対して無意識に恐怖を感じて、避ける行動を取ってしまう、というような補足説明がされたと思います。
「アタッチメントスタイル」は、エインズワース(Ainsworth)らの研究で、子どもと養育者の一時的な分離と再開というストレンジ・シチュエーション法による観察により、 乳児の アタッチメント・パターンを「安定型」「不安(アンビバレント)型」「回避型」の3つに分類したものです。親との親密度で乳児の反応パターンが変わるとされています。ここでは、それが成長後にどのような影響を及ぼしているかを取り上げているのだと私は理解しました。

「カップルにおける非合理的思い込み」とは、たとえば次のようなものです。
  ・ 結婚は人を孤独から解放してくれる
  ・ パートナーが自分のことを本当に愛しているのなら、気持ちや考えは言わなくても分かってくれるはずだ
  ・ パートナーとの間で葛藤はなるべく避けた方が良い
  ・ 夫婦であれば、言いたいことは何でも言うべきだ
  ・ 子育てについて夫婦で意見が食い違ったとき、どちらかが間違っている
  ・ 夫婦の関係が良いものになるためには、相手が変わらなければならない
  ・ パートナーが頼りにならないとき、子どもや実家の親に頼るのは当然だ

こういったことを頑なに思っていると「問題」になってくるというのです。「違うこと」が問題なのでなく、「違うことをどのように夫婦で共有できていくかが大切」と野末先生はおっしゃいました。なお、「察してくれて然るべき」というのは、何も日本文化特有のものではなく、カップルセラピーが生まれたアメリカにもあるとのことです。そこでも、「お互いの弱い(=悲しみ、怒り)感情を、どう上手く表現して受け入れられるか」が扱われている、とのことでした。

まとめ始めると長くなってきたので、一旦、ここで置きます。続きは、明日。(東豊先生のが長くなり過ぎた反省を踏まえて。)

画像は、3月11日にお誕生日を迎えた広島の友人に送った、プリザーブドフラワー。震災以降、お誕生日が素直に祝えなくなってしまった、と悲しんでいたので。(震災以前に生まれているものね、それはそれ、とお祝いに。)



心理療法
2017/03/13
KSCC統合的心理療法セミナー(1)ー東豊先生ー  
昨日は関西カウンセリングセンター主催の「KSCC統合的心理療法セミナー」に参加しました。全6回で構成されたセミナーの、最後の回ということでした。テーマは「統合的心理療法とシステムズアプローチ」で、家族療法家の二人の先生からの、それぞれ1時間半の講義の後、「W講師によるケーススーパービジョン」が行われました。

まず午前の部は、「会話で新しい現実を作るーシステムズアプローチ、家族療法、ブリーフセラピー」と題された、龍谷大学文学部教授の東豊先生の講義でした。今回の講義は、システムズアプローチの観点から
   ※「問題」とは何か
   ※ 効果的な援助とは何か
   ※ 効果的なコミュニケーションの方法とはどのようなものか
を明らかにする、という目的が明示されました。

東先生がシステムズアプローチの原理原則として示されたのは「『現実』は会話(相互作用)によって作られる。言い換えれば、作り変えることができる」ということです。私たちの身の回りにある「真実・現実」とは、人々があるものを「認識し(=注目し)」「思考し(=意味付けし)」「言葉にする(=コミュニケーションする・行動する)」というプロセスを経て、あたかもそれが「真実・現実」であるかのように構築されたものにすぎない、という社会構成主義の立場を取っているのです、と説明されました。それが、システムズアプローチの「哲学」だと。

そういう視点に立つと、「◯◯が原因である」、「◯◯が問題である」などといった現実もすべて当事者たちによって構成されたものである。それには、時代や文化の影響も大きい、というのです。ですから、
   1  何が当事者に注目され
   2  どのように意味付けされ
   3  どのようなコミュニケーション(行動)によって増幅されているか
を見ていくことで、親子、夫婦といった家族のシステムを硬直させているものが明らかにできる、というのです。

ここで、私にはゲシュタルト療法でおなじみの「図と地の反転の絵」が示されました。「どこに着目するかによって見えてくるものが異なる絵」です。これを提示しながら、東先生は「全部与えられている、全員、平等に。」という言い方をされました。与えられたもののうち、見る者・物によって全て(=現実)は変わる。それは、意味づけるものが違うからだと。

以上のことから、援助的関わりとは、会話によって当事者の「現実」を再構築(=脱構築)すること。これを治療的会話と言うのだそうです。ただし、この治療的会話とによって生み出される、新しい「現実」は、「希望」「安心」等につながるものであることが必要だと言われました。それは心理療法として当然のことですね。

現実の再構成(=脱構築)のために必要な技術とは、「ジョイニング」と「リフレーミング」。

Joining(ジョイニング)とは、相手に溶け込むこと、合わせること、その相互作用のプロセスを指す、とのこと。つまりは、相手の、既存の「構成された現実の」や「コミュニケーションのルール」を受け入れること。それには、技術よりも心構えが重要で、治療者側が「問題」を作らないこと。「Positive Connotation(ポジティブ・コノテーション)を持つこと、つまり、「常に相手を肯定的に見ること」が必要だというのです。

クライエントの価値観がどうしても受け入れられず、ジョイニングが困難な場合は、他の人にリファーすることが必要、と言われました。 どんな人でも万能ではなく苦手とするクライエントのタイプもある、そこを無理しないで手放すこと、それは恥ずかしいことでもなんでもない、と言われました。
確かに、自己一致してそこに存在することがセラピストの存在意義であるなら、手放すことがお互いのためなのだと素直に受け止められました。

Reframing(リフレーミング)とは、相手の枠組みを変えるための働きかけ、相手の「現実構成」を変える試み、その相互作用のプロセスを指す、とのこと。つまり、相手の注目点を変えてみることで意味を変え、「問題」をシフトしたり「原因」をシフトしたりすること。

実際の治療的会話は、ジョイニングとリフレーミングを行ったり来たりしながら、少しずつ「新しい現実(=新しい物語)」を作っていく、というセラピストとクライエントの共同作業であり、合意形成のプロセスである、と。

この後は、20分間の模擬面談のVTRを視聴し、夫婦で来られたクライエントに対して、どのような関わりが展開されていったかを見ました。これまで個人カウンセリングは経験あるけれど、複数人のカウンセリングは初めて、というカウンセラーさんがチャレンジされたものでした。どの辺りで行き詰まりに入っていったかを、途中、一時停止しながら検証しました。

設定は、子どもが就職して夫婦二人になって、今後何年かのちの夫の定年を見据えて、妻が働きに出たいというのを夫が拒んで、家庭内は険悪なので、なんとかしたいという妻の主訴でした。

このVTRで興味深かったのは、カウンセラー側の「気持ち」がカウンセリングに多大な影響を与えるということ。実際に後でカウンセラー役をされた方に聞いたら、夫に対して最初から「ああ、嫌なオヤジ、奥さんかわいそう」という感情を持ったそうなのです。そうすると、「夫婦二人がもめている」のではなく、「三人がもめている」、もっと言うと、「カウンセラーがこの二人をもめさせている」と見るべきなのだと。それはカウンセラーが「問題を作っている」のだと言うのです。「ああ、嫌なオヤジ」と思うから、問題が現象化してくる、と。だから、カウンセラーは、常に自分をモニタリングする必要があると。これが、最初に話された「治療者側が問題を作らない」ということの事例だったのです。

今回のケースでは、ケンカをさせない、ケンカになりそうになったら、どうブロックするかが課題だった、と言われました。それは、リフレーミングの邪魔になるから、だそうです。このケースでは、「理解のない夫」から「変化に弱い夫」にリフレーミングし、それを二人が納得すること。「変化に弱い夫」という見方を妻が共有してくれるか、という点に落とし込んでいく、と言われました。

VTRでは引き続き、20分で東先生がカウンセラーをして見せてくださるカウンセリングとなりました。
その際、夫婦二人を前にして「確認しておきたいのですが、離婚を考えていらっしゃる、ということはないですね? カウンセリングの目的は、お二人の関係をいいものにしていくこと、それでよろしいですね?」という確認をされていたのも印象的でした。このカウンセリングは、何のために行うのか、もちろん当初の目的と異なってくることもあるかもしれませんが、クライエント双方にとって合意できる地点をこのように確認しておくことは、嫌々ながら連れられてきた側のクライエントが、中断することにならない手立てとみました。

そのVTR視聴後に、今後の留意点として、「今回作った枠組みを絶対崩さないこと」を言われました。リフレーミングには必ず「揺り戻し」が来るけれど、決してそれに乗ってはいけない、今回作った「変化に弱い夫」を双方が受け入れながら、双方が自分らしく羽ばたいていけるように支援すること。

いやあ…ホント目から鱗、でした。VTRで、カウンセラー役が夫とのやりとりが行き詰まってきて、チラッと妻の方を見るのですが、先生は、「ほら、気づきましたか? カウンセラーが妻にアイコンタクトを送りましたね? それで妻の夫に対する攻撃がまた始まりましたね?」と、カウンセラーの何気ない(あるいは無意識の)行動が何を引き起こしたか、ということを見る視点もいただきました。指摘されないと気づきませんでした。

また、今回のケースでは、カウンセラーの価値観は別にあったとしても、カウンセリングの流れとして必要ならば、夫の価値観に同意してみせる(「我々の年代のような男にはありがちですよね」というような、夫に寄り添った発言)こともする、と言われました。個人カウンセリングの在り方からいえば、「誠実」でないという意味で、とんでもないことかもしれないですけど、と。

ですが、私はその後少し個人的にお話しに行って、「自己一致、を何に対してするか、という問題だと思うのですが、私は先生はシステムズアプローチを成立させるということを何よりも大切にされていて、それに対して自己一致されているんだと思います」と申し上げたら、「そういう理解の仕方は私にはなかったから、とても嬉しい」とおっしゃいました。

濃密な1時間半でした。

画像は、その後ランチを取った、会場近くの喫茶店です。


宇多田ヒカル
2017/03/12
宇多田ヒカル❤Love (3)  
宇多田ヒカルの最新アルバム「Fantôme」の中の、椎名林檎とのコラボ「二時間だけのバカンス」が「二時バカ」と略されて、30代女性に取り沙汰されているというネットの記事を昨日あたりに読みました。このCDはカウンセリングルームに向かう車の中でいつも聴いているのですが、私もちょっと歌詞が気になっていました。

朝昼晩とがんばる  私たちのエスケープ
思い立ったら吉日  今すぐに連れて行って
二時間だけのバカンス  渚の手前でランデブー
足りないぐらいでいいんです
楽しみは少しずつ

この辺りは、別に何ということもなく、ただ仲の良い、同じような立場の同性の友人と「ちょっと息抜き」タイムを作っているのね、ぐらいで聴いていたのですが、続く歌詞に  え? と思い、さらには えええ? となります。

優しい日常を愛してるけれど
スリルが私を求める

家族の為にがんばる  君を盗んでドライブ
全ては僕のせいです  わがままにつき合って
二時間だけのバカンス  いつもいいとこで終わる…

ほら車飛ばして  一度きりの人生ですもの
砂の上で頭の奥が痺れるようなキスして

続き
石垣りんの詩
2017/03/10
崖から飛び降りた女たちは…〜石垣りんの詩「崖」〜  
「森友学園」に絡んで、毎日新しい「ニュース」(=これまで知られていなかったこと)が報道されています。
首相夫人の阿部昭恵さんも、名誉校長だっただけでなく何回も訪れて、その教育内容を賞賛されていたようで、そのことも含め、国会での証人喚問を要求されていますが、「私人」だからという理由で、与党が反対しています。

フェイスブックで、阿部昭恵さんがマスコミに応じて発言した様子が動画で投稿されていましたので、私も観ました。
その中で、「私のような、何も出来ない人が…なんでこんなに注目を集めてしまってるんだろう」というような発言がありましたが、首相夫人が「私人」なわけないじゃない!首相夫人だから「名誉校長職」の依頼も来たわけで、と思いました。
その発言が、「両性参画型社会の実現」の集まりに呼ばれた場、というのがあまりにも皮肉だなあと思った次第です。

そんな阿部昭恵さんを観ていて思い出したのが、石垣りんの「崖」という詩。
「読書への誘い」の第12号で紹介したものです。

続き
絵本の世界
2017/03/09
村上春樹 作/友沢ミミヨ 画『またたび浴びたタマー究極の回文五十音かるたー』  
新作発表で今話題の村上春樹の回文作品集です。(新作発表と打とうとして、新作発砲と打ち間違えました。…でも、こちらの方がピッタリ、かも。あれこれ取り沙汰されて大騒ぎ、というのは相変わらず。)2000年第1刷、となっています。回文ですから、前から読んでも後ろから読んでも同じ言葉になるように作られています。

たとえば、「あ」は「ありばいがにがいばりあ」=「アリバイが苦いバリア」。次のページにこの回文から想像(妄想?)される小話が続きます。「アリバイが苦いバリア」は二人の刑事のやりとりが展開されます。…まあ、無理矢理こしらえたお話? という面もなきにしもあらず、ですが、回文カルタから、小話作ろう!という意欲は感じられます。

村上春樹が面白いもの出した、というので、出た当時すぐさま買ったのですが、さて、この本は第何刷までいったのかしら…?

装丁もちょっと凝った作りです。本全体を覆うようなカバーが付けられていて、裏返し文字でタイトルが入っています。                                                                                                                 


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