自分の触角を物指しにする〜折々のことば・鷲田清一#2068〜
2021/06/21
2021年1月30日の折々のことば。甲斐信枝の言葉。
続き
蜂は最初の六角形の一辺の長さを決める時、自分の触角を物指しにするのです。
鷲田清一の解説。
郊外の山麓(さんろく)にある納屋で見つけた蜂の巣作りと子育てを毎日まぢかで観察した絵本画家は、蜂と人の間に「生きもの同士の親愛」を感じた。
掌(てのひら)や両腕の端から端の幅、指先から肘(ひじ)までの長さ、そして歩幅と、人もまたそれらを頼りに、みずからが棲(す)む世界を計り、整えてきた。
尺度をおのれの内に持つこと。
生きものの尊厳とはそれをいうのか。
『あしなが蜂と暮らした夏』から。
あなたはあなたのままで大丈夫。ひとりで悩みを抱え込まないで。